Win-Winを目指して
提供元:作陽バスケ部男子
2021/08/30 13:20
今回から、しばらくの間コーチや選手の作成するブログを発信していこうと思います。
トップバッターは男子部、女子部両方のコーチである菅野先生のブログです。
Win-Winを目指して 〜表面・中身・背景〜
こんにちは。
今回、生徒たちがブログ作成に取り組むということもあって、自分自身も最近感じていることを文字にしてみようと思い、書いてみました!
少し長くなりますが、是非ご覧ください。
私は、大学卒業後、作陽高校に来ましたがこの3年半でたくさんの役割を与えてもらいました。
最初は、寮監のみの1年間。次に寮監と非常勤講師(保健体育)の2年目。そして、寮監と非常勤講師と3年生副担任の3年目。今年度からは、常勤講師(保健体育・情報)と担任業務。それに加えて、3年半バスケットボール部の男女のコーチをさせていただいています。
各年で自分自身の役割は大きく変わり、自分自身の学びになっています。
細かく語れば長くなりすぎるので・・・笑
ここからは、その中でも自分を変えてくれた大きな環境についてお話しします。
1つ目は、寮監での多くのサッカー部の生徒との関わりです。
自分自身、約15年間バスケットボールという競技を行っていて、自分の生活の大半を違う競技の人と長い時間を共にするのは初めての経験でした。
そこで、まず感じたのは価値観の違いです。それは、大人と子ども。といった違いではなく、バスケとサッカーの競技特性の違いでした。
バスケは、時間に多くを縛られる反面、サッカーは時間での拘束が少ない。
バスケは、試合球が決まっていて1試合を1つ、もしくは2つで行うが、サッカーは1試合でボールデッドになる度にボールが入れ替わるなどのように、競技特性が違うのでこだわるポイントが違うことに戸惑いました。
決してどちらが良い、悪いではなく、価値観が違うと見えてくるものが違う。
だから、共通認識が起こりにくい。1年目はその壁に悩まされ続けました。
そこで、立ち帰ったのが高校時代から読んだことのある7つの習慣でした。
中でも、Win-Winの部分。
本誌の内容とは離れるとこも多々ありますが、お互いがWinになるためには何が必要か。を考え続けました。
そこで、自分がまず考えたのは、相手を理解すること(知ること)に徹しよう。
ということで、普段からの何気ない会話に注力し、そこから月に1回の寮会議を開くことになりました。
この寮会議では、自分たちの目標、寮の問題点、だけでなく寮監への要望なども話をしていきました。
細かい寮の活動につきましては、是非作陽高校ブログの、寮lifeブログをご覧ください!
そういった活動を重ねていくうちに、表面的な部分では競技特性などの違いはあれ、本質的な大切にしていくものは同じだ。ということに気づいてきました。
そこからは、今までよりも物事の表面だけでなく、中身に目を向けていくことを重点的に意識して取り組んでいきました。
例えば、時間を守ること1つにしても、「時間を守ること」がゴールではなく、「なぜ時間を守る必要があるのか」「時間を守ることでのメリット」「時間を守るために必要なこと」など、中身といっても、様々な内容が出てきます。
ここで、先程お話しさせていただきました共通理解というものが出てきます!
表面では、今までの自分がお互いに邪魔をして譲ることができていなかった部分も、中身に目を向けると、自然と共通理解や、共通目標を持つことができてきたのです。
そうすることで、会議の際にでも最初は妥協案や不合意で終わることも多く、お互いにストレスのかかる時間で終わることも多々ありましたが、その中身に目を向けることができてからは、お互いにそのゴールに向けて合意形成を育んでいけることが多くなっていきました。
それに伴って、前向きな会話も自然と増えていきました。
表面だけでいうと、お互いにお互いの世界がある。ただ、中身に目を向けると皆同じ人間。だから、必ず合意できる部分はある。ということが、自分の中でも大きな学びになりました。
それは、寮監以外での様々な役割でも活きていると実感しています。
そして、現在は表面や中身、の次に背景に目を向けることにチャレンジしているところです。
ここでいう背景とは、意図。や、立場の違い。
意図の部分は、中身とも近く、ここが自分なりの背景だと思って取り組んでいましたが、立場の違いの理解で自分自身の思考が追いついていないことが多々あります。
物事を客観的に捉える。という言葉もよく耳にしますが、客観的に捉えようとしているのもまた自分。だから、見え方や見る角度が変わっても立場が変わらないから結局は狭い範囲でしかない。
相手主導の物事なら、相手の立場には立ちやすい。
ただ、正解がない物事に対しては相手の事は考慮しているが、相手の立場には立ちづらく、立てていない事が多い。
ここが今自分の追いついていないところだと実感しています。
それのクリアのためにも、もう一度相手を理解すること。妥協ではなく合意形成をすること。に立ち返っていく必要があると感じています。
日頃の活動の中でも、楠先生はじめ多くの先生方に助言をいただきながら日々進化を目指す毎日を送っています。
コロナ禍で先が見えない中、正解がわからない混沌とした状況を乗り越えていくためにも、人と人との協力は必要不可欠です。
そこに、自分自身がもう一度しっかりと意識を置いて進んでいけるように取り組んでいきます!
最後になりましたが、日頃から作陽高校男子バスケットボールにご協力いただいている保護者の方々はじめ、多くの方々、いつもご支援・ご協力ありがとうございます。
コロナ禍の中、過ごしづらく、先の見えない日々が続いておりますが、少しでも生徒たちの成長の力になれるように取り組んでいこうと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
長文を最後まで読んでいただきありがとうございます。
生徒たちも一生懸命ブログ作成に取り組んでいます。
そちらも是非ご覧ください。
作陽高校バスケットボール部 コーチ 菅野嵩大
トップバッターは男子部、女子部両方のコーチである菅野先生のブログです。
Win-Winを目指して 〜表面・中身・背景〜
こんにちは。
今回、生徒たちがブログ作成に取り組むということもあって、自分自身も最近感じていることを文字にしてみようと思い、書いてみました!
少し長くなりますが、是非ご覧ください。
私は、大学卒業後、作陽高校に来ましたがこの3年半でたくさんの役割を与えてもらいました。
最初は、寮監のみの1年間。次に寮監と非常勤講師(保健体育)の2年目。そして、寮監と非常勤講師と3年生副担任の3年目。今年度からは、常勤講師(保健体育・情報)と担任業務。それに加えて、3年半バスケットボール部の男女のコーチをさせていただいています。
各年で自分自身の役割は大きく変わり、自分自身の学びになっています。
細かく語れば長くなりすぎるので・・・笑
ここからは、その中でも自分を変えてくれた大きな環境についてお話しします。
1つ目は、寮監での多くのサッカー部の生徒との関わりです。
自分自身、約15年間バスケットボールという競技を行っていて、自分の生活の大半を違う競技の人と長い時間を共にするのは初めての経験でした。
そこで、まず感じたのは価値観の違いです。それは、大人と子ども。といった違いではなく、バスケとサッカーの競技特性の違いでした。
バスケは、時間に多くを縛られる反面、サッカーは時間での拘束が少ない。
バスケは、試合球が決まっていて1試合を1つ、もしくは2つで行うが、サッカーは1試合でボールデッドになる度にボールが入れ替わるなどのように、競技特性が違うのでこだわるポイントが違うことに戸惑いました。
決してどちらが良い、悪いではなく、価値観が違うと見えてくるものが違う。
だから、共通認識が起こりにくい。1年目はその壁に悩まされ続けました。
そこで、立ち帰ったのが高校時代から読んだことのある7つの習慣でした。
中でも、Win-Winの部分。
本誌の内容とは離れるとこも多々ありますが、お互いがWinになるためには何が必要か。を考え続けました。
そこで、自分がまず考えたのは、相手を理解すること(知ること)に徹しよう。
ということで、普段からの何気ない会話に注力し、そこから月に1回の寮会議を開くことになりました。
この寮会議では、自分たちの目標、寮の問題点、だけでなく寮監への要望なども話をしていきました。
細かい寮の活動につきましては、是非作陽高校ブログの、寮lifeブログをご覧ください!
そういった活動を重ねていくうちに、表面的な部分では競技特性などの違いはあれ、本質的な大切にしていくものは同じだ。ということに気づいてきました。
そこからは、今までよりも物事の表面だけでなく、中身に目を向けていくことを重点的に意識して取り組んでいきました。
例えば、時間を守ること1つにしても、「時間を守ること」がゴールではなく、「なぜ時間を守る必要があるのか」「時間を守ることでのメリット」「時間を守るために必要なこと」など、中身といっても、様々な内容が出てきます。
ここで、先程お話しさせていただきました共通理解というものが出てきます!
表面では、今までの自分がお互いに邪魔をして譲ることができていなかった部分も、中身に目を向けると、自然と共通理解や、共通目標を持つことができてきたのです。
そうすることで、会議の際にでも最初は妥協案や不合意で終わることも多く、お互いにストレスのかかる時間で終わることも多々ありましたが、その中身に目を向けることができてからは、お互いにそのゴールに向けて合意形成を育んでいけることが多くなっていきました。
それに伴って、前向きな会話も自然と増えていきました。
表面だけでいうと、お互いにお互いの世界がある。ただ、中身に目を向けると皆同じ人間。だから、必ず合意できる部分はある。ということが、自分の中でも大きな学びになりました。
それは、寮監以外での様々な役割でも活きていると実感しています。
そして、現在は表面や中身、の次に背景に目を向けることにチャレンジしているところです。
ここでいう背景とは、意図。や、立場の違い。
意図の部分は、中身とも近く、ここが自分なりの背景だと思って取り組んでいましたが、立場の違いの理解で自分自身の思考が追いついていないことが多々あります。
物事を客観的に捉える。という言葉もよく耳にしますが、客観的に捉えようとしているのもまた自分。だから、見え方や見る角度が変わっても立場が変わらないから結局は狭い範囲でしかない。
相手主導の物事なら、相手の立場には立ちやすい。
ただ、正解がない物事に対しては相手の事は考慮しているが、相手の立場には立ちづらく、立てていない事が多い。
ここが今自分の追いついていないところだと実感しています。
それのクリアのためにも、もう一度相手を理解すること。妥協ではなく合意形成をすること。に立ち返っていく必要があると感じています。
日頃の活動の中でも、楠先生はじめ多くの先生方に助言をいただきながら日々進化を目指す毎日を送っています。
コロナ禍で先が見えない中、正解がわからない混沌とした状況を乗り越えていくためにも、人と人との協力は必要不可欠です。
そこに、自分自身がもう一度しっかりと意識を置いて進んでいけるように取り組んでいきます!
最後になりましたが、日頃から作陽高校男子バスケットボールにご協力いただいている保護者の方々はじめ、多くの方々、いつもご支援・ご協力ありがとうございます。
コロナ禍の中、過ごしづらく、先の見えない日々が続いておりますが、少しでも生徒たちの成長の力になれるように取り組んでいこうと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
長文を最後まで読んでいただきありがとうございます。
生徒たちも一生懸命ブログ作成に取り組んでいます。
そちらも是非ご覧ください。
作陽高校バスケットボール部 コーチ 菅野嵩大