新潟県のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

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早く上手くなる為の遠回り『分解練習』

提供元:K'd23ERS
2023/04/30 08:28
  

スポーツは様々ありますがバスケやサッカー、野球の様な対人スポーツには技術定着の段階があると言われています。私はバスケの指導者ですのでバスケの技術定着についてを今回のテーマとしてみます。

まずバスケに於ける技術定着の段階は4つあります。

 

①shadow/型の練習(クローズドスキル)

②dummy/ダミーDFを置く

③decision make/選択・判断する

④game/ゲームでの実践

 

基本的には①→②→③→④→①・・・のサイクルを繰り返し行っていく事が重要。1回のサイクルで身につく事はなく、またゲームの対戦相手は毎回変わるのでそこに発生する負荷も当然違います。ですので、この技術定着のサイクルは自分がそのスポーツを続けている以上、終わる事なく回し続けていかなければならない。但し、1つの技術だけをやり続けてもスキルや思考の幅は広がらないので、常に新しい事に挑戦する姿勢を忘れてはならないと考えます。

 

指導者として練習メニューを考える時、常に忘れてはならないのは上記の4段階を設ける事だと私は考えています。また、昔から言われる『見て覚えなさい』。本業では採用や新人教育も行っていますが、見て覚えろというやり方は人が育たない、或いは間違った認識で業務を行われる事が多くある様に感じます。職人やクリエーター的な職種であれば自身の感覚による所も大きいのでそういった考えもあるかもしれませんが、一般的には『見て盗む』は現実的に成長が遅い、まして小・中学生が指導の対象である場合、それも踏まえて指導しなければならないと私は思っています。

 

また、一つの技術の中には様々な要素が含まれており、細分化した練習を行う事で最終的に早い段階での技術習得が可能な事もあります。

例えばバスケで最も基本的なシュートで『レイアップシュート』というものがあります。走りながらゴールの近い場所で打つシュートです。基本的なシュートとされていながら実はとても複雑な動きの混合スキルなのです。

レイアップを細分化した場合、どんな要素があるかというと①走る、②走りながらドリブル、③走りながらドリブルしているボールを掴む、④①~③をやりながらゴールとの距離感を測る、⑤①~④をやりながらステップを合わせる、⑥狙った場所にボールをコントロールしてぶつける・・・、型の練習を取ってもこれだけの要素がある訳です。次の段階としてDFがついて、更に強いプレッシャーの場合・・・等発展してきます。

確かに練習として上記を全て細分化しメニューを組むと結構時間が掛かります。ですが、結果的にレイアップが身につく時間は短縮されるはずです。また、細分化練習はやっている子供達も意味が分からないと面白くない事も往々にしてあります。ですが、しっかり説明した上で、時に遊びの要素を取り入れる等飽きさせない工夫をしながら練習に取り組んでいけば間違いなく初期段階での技術定着は早いです。

 

話は逸れましたが、技術定着には段階がある、という事を指導者が認識する事は非常に大切な事だと考えます。

 

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