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KIKOコーチブログ18

提供元:SKILL ELEMENT
2020/07/09 10:18
  



強豪校に行くと当たり前にあるのがAチーム、Bチームです。
入学すると最初は実力で分けられます。
私は入学してから一年以上Bチームでした。これまでのブログにも書いてますが、Aチームは遠征に行けたり、ユニフォーム着てベンチ入りする可能性が高いメンバーです。だから、最初は悔しい気持ちばかりでした。Bチームだから練習出来なかったり、怒られたりばかりでした。ずっとBチームにいたので、次の対戦相手のスカウティングをすることや試合前になるとシュートフォローをするのは私にとっては当たり前でした。入学して最初は試合にでることなどばかりにこだわり、ただただ悔しい気持ちで、何のためにここにきたのか、自分自身が誰からも必要とされていない存在であることが辛くて辛くて、その時はBチームの存在の大きさ、大切さには気付いていませんでした。

私が1年の時遠征に参加できず学校で練習していた時も、3年の先輩方は残ったメンバーを指導してくれて、技術面も精神面も色々なことを指導してくれました。ある先輩が「私はええ、キコは上上がってがんばれ!」って言ってくださったことは忘れられない言葉です。

私が本当にBチームの凄さに気づいたのは、自分がAチーム入りして、それも最高学年の3年になってからです。


私たちの学年は17人いて、Bチームにいる人数の方が多かったです。なので、ユニフォームを貰えない同期や一度も遠征に行けない同期が多かったです。
遠征でAチームの3年生が怒られて帰ると状況もイマイチわからないままBチーム含めた3年全員の連帯責任になりました。そんなときでも絶対に嫌な顔をせず、解決策についての意見をいくつも考えてくれ、試合に出るメンバーの意志や行動の後押しをしてくれました。

3年のBチームのメンバーも試合前になるといろんな試合会場に行って次の対戦相手のスカウティングをしてくれ、そして薫英の試合の時は前日に声出しの練習を後輩を引っ張ってしてくれ、誰よりも大きな声で観客席から応援してくれました。
綺麗事ではそう言っても、正直なところは全員がユニフォームを着たいし、試合に出たいに決まってるのに、そんな気持ちを日々、毎日毎日整理しなあがら、試合に勝ったときは17人全員で心から喜んでくれました。私たちのAチームとBチームの関係は仲がいいだけじゃなく、お互いのために頑張り合え、共に喜び合える17人でした。
1年、2年の時はAチームのメンバーはそこまでBチームのありがたみに気がついていなかったとおもいます、でもBチーム努力、行動、考え方を知れば知るほど「みんなのためにも頑張ろう!」と思いが大きくなっていきました。

最後のウィンターカップの期間は薫英の試合が終わっても会場に残ってスカウティングをしてくれ、それをAチームの宿舎に持ってきてくれました。さらに私が今見ても涙が出るほど感謝してるのが、Bチームの宿舎は違うけどBチームの3年生みんなで撮った応援替え歌を振り付きで歌って踊って、その動画をAチームのために毎日キャプテンに送ってきてくれたことです。
最後の最後まで誰一人として諦めたメンバーはいません。みんなベンチに入りたいし、ユニフォームをきてウインターカップに出場したいはずです。でもそんな気持ちを押し殺して、とにかくこの同期17人(入学から誰一人辞めませんでした。)で最後のこの大会で最高の結果を残せるように自分たちに出来ることを懸命に考えて行動してくれました。
私たちの学年はBチームのみんながいないとAチームは成り立っていませんでした。全国で準優勝にできたのも陰で支えてくれて、一緒に戦ってくれたBチームがいたからです。
本当に色々ありましたが、卒業した今はAチームBチーム関係なく、全員が本当に仲良しです!この関係でいれるのはBチームのメンバーのおかげです。

これから高校に進学する人、SKILL ELEMENTSを卒業して高校に進学している人に言いたいことはAチーム.Bチームは関係ないということです。Bチームにいるからダメなんてことはありません。その立場立場で学ぶことが必ずあります。無駄なんてないです。みんなの目標は一緒です。薫英は最終的に全員が「全国制覇」という方向に向いていました。
だから、Bチームにいるからこそ学べることがあり、悩んで、考え、困難を乗り越える力をつけることができます。そして、バスケだけでなく、チームにとっての何かしらのNO.1選手になることもできます。スカウティングでも、応援でも、何でも。自分で考え行動にうつして、チームから必要とされる存在なるのは、あなた自身がすばらしい選手だからです。そういう風な存在になってほしいです。
なんの理由もなくBチームにいるのではなく、自分で理由を見つけて行動すること、それもチームを勝ちに導く行動です。Bチームにいるから関係ないではないです!チーム目標に向かって頑張っていきましょう!

次は薫英の監督である安藤先生について書きたいと思います!

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