KIKOコーチブログ16
提供元:SKILL ELEMENT
2020/06/23 08:40
北川聖(アキラ)は私達の代の薫英のキャプテンで、私にとっての一生の親友です。
キャプテン選考には色々な意見が出ましたが最終的に薫英生全員一致でアキラをキャプテンにしました。それぐらい、アキラは下級生にとっての憧れで、バスケに対しての情熱は選手1番でした。
アキラは寮生、私は通いだったので最初から仲がよかったわけではありません。2年生の途中から朝練前にアキラがシュート打っているところにフォローしに行ってからです。その日から毎日2人で自主練をするようになりました。アキラと一緒に過ごすようになってからは私の考え方も大きく変わりました。
アキラはキャプテンとしてのバスケに対する情熱は誰にも負けませんでした。だけど、自分のバスケに対する情熱が強いあまりに、チームに対する思いが少しずれていることがありました。笑
そういうところで先生に怒られてしまうことばかりでした。
キャプテンというのは誰よりも比べ物にならない程に怒られ、考えさせられ、ものすごい重圧があります。私は2年の途中から私がAチーム入りして日々の練習でも大会でも遠征でもアキラの隣にいる時間が増えるにつれて、そんな中でもチームを引っ張っていきたい!というアキラの熱い思いが痛いほど伝わったので、うまく回らない不器用な部分を補っていこう、手助けしよう、アキラを日本一のキャプテンにしたい!と思うようになりました。
私は中学生の頃から指導者を目指していたので、上に立つ者としてキャプテンとしてもっとこうした方がいいな、先生がアキラに怒ってる理由はこうしてほしいからだろうな、という風に考えることが多くなり、前回書いた私の『怒る係』もあって(笑)アキラに対して意見すること、怒ること、時には収拾がつかなくなって練習場からアキラを出すことも、、そして先生の考えてることを説明して一緒に考えることが多くなりました。
アキラはキャプテンであり、スタートガードです。私とはバスケのレベルは違います。だけど、私はアキラと一緒ぐらいバスケに対する思いがあり、アキラを変えたい!!という思いは誰よりもありました。その思いから、アキラにはかなり厳しいことを言ったり、練習を出してもアキラが私に対して矢印を向けることはありませんでした。
そんなアキラを私は尊敬していました。毎日チームのことで悩み、自分が大好きなバスケより周りのことを考える姿。そしてコートの上でチームを勝たせようとする姿。不器用でしたが薫英のキャプテンとして常に精一杯、一生懸命でした。チームメイトが知らない姿まで私は知っていたので、私がアキラから学んだものはすごく多いです。
なので、私はずっとずっとアキラと一緒にいました。向上心が高く、エネルギーのたくさんある人と一緒にいると自分の考え方をどんどんレベルアップ出来るからです。
これはみんなにも言えます。
練習中に文句をいったりふざけたりする人と一緒にいても絶対上達することはありません。
心も身体も成長したいのであれば、向上心があってレベルの高い人の近くにいることが自分の成長への近道です。
私たちはニコイチみたいなものでした。
アキラが怒られるときは私も絶対に怒られました。そして2人で悩んで乗り越えてきたことがたくさんあります。そんなアキラとは今でもすごく仲良しで、私が尊敬する1人でもあり、私の大好きな存在です。アキラが頑張ってるなら私も頑張らないとと思える存在です。
アキラと共に過ごしていた高校時代に今でも戻りたいとおもうぐらいです。笑
アキラとは大人になっても、おばあちゃんになってもあの日々を語って笑いたいです。
次はアキラと仲間たちと挑んだ最後のインターハイからウインターカップについてです!