KIKOコーチブログ15
先輩方が10月に引退することになり私達の代になりました。この少し前から私は念願のAチーム入りすることができていました。
しかし私たちの学年は最高学年としての行動や責任をよくわかっていませんでした。キャプテンを決めるところから私たちは優柔不断だったり、薫英の最高学年がどれだけの重みがあるのか、その意味を理解できていなくて出だしから怒られることばかりでした。
そして人数が多かった私たちは、人数が多いだけや!やる気あるんか!と毎日怒られ続けまともに練習できない日がほとんどでした。
そんな中で、先生が私たち17人に言ったのは「1人1人の役割を決めろ」でした。
私たちの学年は17人もいたのですが、試合にメインで出るのは17人中3人でした。先生に怒られても試合に出る3人に人任せになってしまっていたところがありました。今だったら先生が言われた役割の必要性が痛いほどわかりますが、その時の私も最上級生としての姿を見せてれなかったです。
そこから私は自分の役割についてすごく悩みました。私はこの時Aチームなのでユニフォームをもらえるチャンスがありました。でも冷静に自分を先生がAチームにいれてくれた意味を考えました。もちろん、主要メンバーの練習相手としての実力をみてもらえてたかもしれませんが、私が薫英でこのチームを全国優勝に引っ張るバスケの実力がないことはこの時自分が1番わかっていました。そのうえでただAチームにいるだけでは私がいる意味がないと思い悩んだ末、私は嫌われ役になってもこのチームを全国優勝に導くために、『同級生に叱咤激励する人』簡単に言えば怒る係になると先生に宣言しました。
こんな役割ってなんだ?っと思った人は多いと思います。
そして私はこの役割に卒業するまで悩まされ続けることになりました。笑
なぜかというと、薫英に来るほどのレベルの子たちが集まっているから私より実力のある子がたくさんです。そんなメンバーの気の緩みを許さず、指摘しては怒る係です。一般的に「自分の方が上手いのになんでお前に怒られやなあかんねん」と思う子がほとんどだと思います。まずはその感情を相手に与えないためには何をしなければならないかということを私は考えました。そしてたどり着いた答えは『チームメイト全員が認める努力をする』ことです。みんなからの信頼を得るためには人を認めされることでした。バスケの実力を認められるっていうのは本当に認められてるということではないと思います。
本当に人から認めてもらうというのは、バスケに対しての気持ちや誠実さです。それを認めてもらうからこそ、本当に認められているのだと思います。
これをみんなにはわかってほしいです。
私はこれを意識することを365日毎日続けていました。自主練を誰よりもする。練習中は誰よりも声を出す。練習中は誰よりも一生懸命する。当たり前のことだけど当たり前のことをいかに全力でやるかが大切です。
これを意識して毎日過ごしているとわたしの役割をみんなが受け入れてくれました。こんな自分に言われても、何一つ嫌な顔をせずに聴いてくれるようになりました。
先生もその役割については私を信頼してくださり、ある遠征メンバーを選択するときも、『稀子がいいと思った奴を連れて行く。』と言われることもありました。
そこで選んだメンバーが精一杯一生懸命でなかった時は泣いて怒りました。『お前らもう帰れ!』と怒ったこともありました。
そんな私でしたがそれでも話を聞いてくれる同期がまた私を成長させてくれました。
本当に感謝しています。
その同期17人の中、私の高校3年生をものすごく内容の濃いものしてくれたのはですごしてくれたのはキャプテンだった北川聖でした。
次回はキャプテン北川聖とのことについて書きたいと思います。