奈良県のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

奈良県のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

KIKOコーチブログ⑥

提供元:SKILL ELEMENT
2020/05/15 17:44
  

私はスクールに行きながら中学校の部活もしていました。

同級生は私を含めて14人いましたが、私以外は中学校からバスケを始めた初心者ばかりでした。でも中学2年生の夏まではミニバスの先輩達がいたので、そこに交じって試合にも出させてもらいたくさんの経験をさせてもらいました。

自分達の代になってからは、私は光明中学校のバスケ部でキャプテンになりました。

顧問や副顧問もバスケの経験者ではなかったので、練習メニューなどは自分で考えていました。この頃から人に教えることのやりがいとか楽しさを感じていたと思います。同級生はみんな初心者だったけど、うまくなりたい!部活を楽しみたい!って気持ちに溢れていたので、しんどいメニューを作っても、みんなで盛りあげて元気よく楽しく練習をしていました。でも、だからといって勝てるわけではありませんでした。

相手のリングにシュートにしまう子もたくさんだし、バスケットボールでサッカーをしてしまう子も、トラベリングなんてしょっちゅうでした。(笑)

やっぱり私は試合になると勝ちたい!という気持ちが強くなり、試合中にイライラしてしまうこともありました。正直私も最初は、チームメイトに不満をぶつけてしまったり、自分だけやろうって思ってしまっていました。スクール生でそういう状況にある子もいると思います。でもその根本を解決せずに自分だけやっていればいいという考えはもったいないです。こういう状況は自分が成長できるチャンスだと思います。

そこで自分本位な行動をしてしまっては、中学時代に部活をしているからこそできる経験が出来なくなってしまいます。中学時代の部活で私が学んだことは同級生と仲間とやる楽しさや共有できる喜び、スポーツから生まれる繋がりです。


中学生のチームが強くなる方法は数人の実力があるということだけではないと思います。本当に大事なのはみんなで悩んで、話し合って、解決していくという過程を自分達で作り出し、積み重ねていくことで強いチームができるんだと思います。こういう経験はミニバスの頃にはできません。中学生になったからこそ出来ることです。そのきっかけを作らないといけないのは、キャプテンだと思うし、うまくなりたい、勝ちたいと思ってる人です。周りと自分は違うからではなく、周りを巻き込んで引き上げることのできる力や、みんながついてきてくれる魅力を磨くことのできるのは中学時代だと思います。

私は途中からそういう考え方に変換できて、何より13人の仲間がその考えに賛同してついてきてくれ、私がスクールなどで抜ける時も副キャプテンを中心に練習を重ねてくれました。

とにかく全員を試合に出してあげたくて、レギュラー陣は最初に点差をあけることにいつも必死でした。そんな経験者1初心者13人のチームがなんと新人戦で奈良県ベスト4に入ることができました。笑

最後の大会の前には、レギュラー6人でKANコーチのグループレッスンを受けてスクールにも数ヶ月通いました。

うまくいかない時、泣きながら話し合いもたくさんしましたが、みんなの気持ちを一つにできて、それがあったからこそ初心者ばかりでも奈良県でベスト4になれたんだと思います。

その仲間とは今でもなんでも話せる友達です。

スポーツから生まれる繋がりは今でも続いています。

中学の頃は部活とスクールで多忙な日々を送っていましたが、バスケがすごく楽しかったです。同級生の13人がいなかったら、ここまで悩まずにバスケをしていたと思います。でも、中学校生活で私を成長させてくれたのはその同級生の13人だと思います。今でも感謝でいっぱいです。


次回は私が中3のころにコーチに誘ってもらって行かせてもらったアメリカについて話したいと思います!


続きを見る

<< 前のページに戻る