ミニバスの技術指導 11
レイアップシュート②
見に来れなくても大丈夫! 初心者でもすぐに美しいレイアップシュートができるようになる秘伝「おまぬけ練習法」を公開します。
まず基本姿勢です。(右サイドからのシュートの場合)右腕をまっすぐ前に伸ばし頭の高さでボールを手のひらを上に向けて保持します。ボールを保持した場所からまっすぐ一直線に最短距離でこの基本姿勢までボールを動かします。下に反動をつけたり、左右に振ったりしてはいけません。基本姿勢までは左手を添えて、基本姿勢のあとは右手だけでボール支えます。
そしてこの基本姿勢のまま、全力で走り、思いっきりジャンプします。このとき大切なのは、伸ばした腕をいっさい動かしてはいけないということです。腕をいっさい使わず、足の力だけで打ちます。仮に30cmジャンプした場合、ボールは最高到達地点からさらに30cm上に、走ってきた速度分だけ前に、自然に飛んでいきます。なので腕はいっさい動かす必要はありません。くせになるので、腕を動かす子は繰り返しやり直させます。当然、たらたら走ってきたり、思い切りジャンプしなかったら、ボールは手のひらに残ったままです。なので、シュートを打つ前の全力疾走は必須です。
次にジャンプですが、シュートする手(右手)と同じ側の右足を高くあげます。ボールを保持してから右、左で踏み切ります(ゼロステップを使うと、左、右、左)。問題は右足をあげたあとですが、空中(最高到達地点)で左足を揃えて、両足をまっすぐ伸ばし、そのまま両足で着地します。この両足を揃える動作で、空中でもう一伸び高く上がる感じになり、美しいフォームが決まります。目の前に台を置いて、右足から上り、台の上で足を伸ばして揃えて背伸びして、そのまま両足で台の向こう側に降りる感じです。
全力で走る、基本姿勢に一直線に持っていく、腕を動かさない、空中で両足を伸ばして揃える、両足で着地。これで完璧です。シュートが抜けていますが、シュートを入れることは目的ではありません。求めるのは美しいフォームです。
さて、ここまでは耳学問ですので、コーチの話を何も聴いちゃいないこどもたちにとっては関係ありません。次は、いよいよ、実際に初心者が美しいフォームを身につけるための「おまぬけ」実践編です。