ミニバスの技術指導 8
ドリブル②
私も背が低くてずっとガードでしたからドリブルが大好きで、たくさん書きたいのですが、先に言うとですね、週1回の練習で、ドリブルが上手になるわけがありません。福西ミニバスの子で(運動ができる子は多くいましたが)、ボールを見ずにドリブルができるようになって卒業していった子は一人もいません。
ピアノでもギターでもヴァイオリンでも、週1回の練習で弾けるようにはなりません。毎日何時間も練習します。ドリブルも同じです。毎日何時間もあきずにずっとボールをつき続けている、そんな変なこどもだけが、ボールを見ずに手に吸い付けるようにドリブルできるようになるのです。
しかし、外でうるさいと言われずにドリブル練習できる平らな場所は家の近くには普通ないですよね。そこで、ハンドリングです。ボールを指でつまみあげます。できるだけ腕は動かさずに指の力だけで上にあげます。ボールが手のひらに触らないよう、指だけでやります。右も左もやります。低くも高くもやります。家の中でもできます。ボールは見ません。これはドリブルの動作とまったく同じです。腕の筋肉や握力も鍛えられます。
体の前で振り子のように左右にボールを引き渡す、またの下で引き渡す、体の後ろで引き渡す、ボールを持ったまま体を回転させる、いろんなステップを踏む…エアー練習を考えるのは楽しいです。
パスケットは道具を使わず直接ボールを自由に触ることのできる競技です。ボールはまんまるで地面も真っ平らです。なのでボールを見ずにドリブルすることは意識さえすれば簡単です。なのに、中学や高校の選手でも、練習中からボールを見てドリブルをしている子が多くいます。さきほど、チームの強さはパスの強さで分かると書きましたが、個人のレベルは、ドリブルをルックアップして始めるかどうかですぐ分かります。