終わりに寄せて
遠征を終えて
3月31日に３人で今年度最後の練習を行いました。
途中で、今年卒業したばかりのナルとサクが来てくれました。いつも後輩を気にしてくれてどうもありがとう。こんなふうに、困った時にも、もちろんそうでない時も、先輩たちがたくさん助けてくれるのがこのチームの素晴らしいところのひとつです。
北摂三田高校での８年
真っ直ぐに上へ上へと伸びようとする選手たちと一緒に、素晴らしい時間を過ごさせていただいてきました。
ひたむきにがんばっていると
やがて周りには仲間がたくさん増えていきました。
仲間と一緒に歩いていくと
嬉しいことは２倍に
悲しいことは半分こになるんだということを
からだ中で感じることができて
そういう幸せがあることを味わわせてもらいました。
自分が幸せになりたかったら
大切な仲間の幸せを真剣に願い、心から想うことが大切なんだということを知りました。
give and take よりも
give and give を心にとめてこれからもがんばろうと
昔よりも強く思えています。
ここには〝とてもキレイなもの〟がたくさんあって
それを見逃さずにいようと、いままでよりももっと生徒のことを見るようになりました。
そして
生徒も私も、
へこたれたときに前に進むためには
時々、美味しいものを食べることが大切なのと
時々、人にギューっとしてもらうことが大切なんだなと学ばせてもらいました。
高校生は体も心もおっきくなってるけど
時々ギューってしてあげると
ふわっと力が抜けてがんばれる時があるみたいです。
心が痛んで仕方ない人に
友達がそれを優しく包んでいる瞬間を
何度も見せてもらいました。
辛い時に友達と一緒にそれを分かちあうと
だんだん満たされていって
やがて幸せに笑っている。
そんな姿をたくさん見せてもらいました。
自分ひとりではどうにもならないと感じた時は、
目の前にある大切なものをじっとみつめると
やがて答えが見えてきて嵐が過ぎ去ることも知りました。
ただ起き上がって毎日を過ごすだけでも
勇敢で素晴らしいという日もあることを知りました。
わたしは４月より県立伊丹北高校に異動になります。
北摂三田高校ではたくさんの経験をさせていただきました。ありがとうございました。
素晴らしい選手たちと、素晴らしいチームを毎年つくることができました。
なによりも、みんなと創ったバスケットが本当に楽しかった。
バスケットは難しい競技だから、一朝一夕に創り出せるものではなくて、毎日毎日が小石を積むような作業の繰り返しです。
その毎日や、それらをめぐる高校生の日々の変化に、たくさんの刺激をもらえた８年でした。
関わって頂いたたくさんの方々に、心から感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。
さあ、飛躍の時が来たよ。
思いっきり飛び出そう！
いつも2人のことは見守っていますね。
