もうすぐ春休み
花粉がすごい。
数年前から花粉症になりました。
きっかけは姫路市のK高校に遠征に行った時だと今でも思っていますよ、多田先生。
学校丸ごと、花粉の山に覆われていたなかで、春の遠征をやっていました。
その最中に、私は花粉症デビューをしたと思っていますよ、多田先生。
今年もすごいですが、乗り越えます。
高校入試も終わり、もうじき今年度の課程が終わります。
月曜日は卒業生が練習にきてくれました。
大学生はひと足早く春休み。
なかでも、必死に進学を諦めずに努力を重ねていた真ん中のおけいはん。
嬉しい進学報告をしてくれました。
本当に、本当に、嬉しい報告。
数日前には、同じようにこの一年努力と我慢を重ねて進学準備に充ててきた卒業生の合格報告をもらいました。
耐えてやり抜いた先に見える景色。
2人ともの晴れやかな表情を見ていると
これまでの期間で積み重ねてきたであろう想いが、渋く光ってにじみでている気がしました。
人としての表情が、なんだか深くなっていたよ。
おけいはんとショウ、本当におめでとう。
今年、三年生を担当していました。
事あるごとに、「大学生になれるかな」とか「希望の進路につけるかな」とか、不安の中で過ごす受験生の声を耳にしていました。
でも、夏も秋も冬も、いくらその時に焦ったところで、春にしか出ない結果を先取りして知ることもできないし。
その都度、「今やるべきことは、、、。」に思考をシフトして、受験生はその不安と立ち向かってきました。
2人もそうだったよね。
プレッシャーもあっただろうに、
本当によく耐えて、乗り越えたね。
そして
そこを乗り越えてきた人だけが見える景色を見ることができたんだね。
その、戦いを終えた静かな引き締まった表情が印象的です。
きっと何でもそう。
未来のことは知りようがないし、不安になる気持ちは誰にでもあるけれどね。
やると決めたら、
気持ちを静かに決めて
口をまっすぐに結んで
進む。
見習おう。
うん。
そしていつかこの子達みんながたどり着くであろう、
「あの頃の経験が今の自分にこんなふうに生きている」という感覚。
これは大人になってからの後付けにしか過ぎないのだけど、私はそれでもいいと思っています。それが支えになる時がたくさんある。
過去の経験を、大人として生きていく上での添え木とするみたいなことがきっとある。
部活も勉強もきっと後になって人生の添え木になってくれるよ。
でもそれはそれ。
今は今のためにある時間も大切。
「何のため」でなく過ごせる時間が10代にはあってよくて、
勉強も部活も、「大人になってからの自分のため」なんて考えずに、「今の自分のため」に必死になったらいいとも思う。
目下、この2人はそのど真ん中。
日曜日、火曜日、水曜日と、学校を飛び出して修行に出掛けています。
また後ほど。