巣立ち
3月1日
お天気にも恵まれた佳き日に
35回生3人が無事に本校を卒業していきました。
コロナ禍に翻弄され続けた三年間。
入学式が「入学を許可する行事」と名前を変え、翌日から2ヶ月にわたる臨時休校。総体の中止。文化祭の中止。とにかく一年生の時は、多くの学校での営みがストップする中で進みました。
徐々に活動制限が緩和されていく中で二年生、三年生を過ごしてきましたが、BRUINSの活動でいえば、ほとんどの試合は無観客で行われ、活動様式や活動時間も多く制限を余儀なくされました。この子達がメインで活躍するはずだった夏合宿も直前でキャンセル。いくつかの大会も不参加にならざるを得ないこともありました。部員が揃わず、練習もままならないこともたくさんありました。
もはやそれ以前の活動と比較したとしても、そこに答えがないことがだんだんわかってきたから、比較じゃないんだなと何度も考えてきました。
この時代の宿命。
じゃあ、それをどう受け容れて前へ進むか。
そのことばかり考えてきたように思います。
そういった状況で
救われてきたのは
彼女達3人の人柄のおかげだったと、今、強く思います。
先輩達がいた頃は、チームとして雰囲気づくりに徹してきました。どうしたらチームの雰囲気を盛り上げることができるか、体を張って表現していたことを思い出します。35回生3人のそういう思いを、34回生はしっかりと受け止めることができたから、「気持ちの繋がり」を形にすることの大切さをしっかり心に刻んで、チームづくりをスタートさせてきました。
メインの代になってからは、苦労の連続でした。
自分達が先輩達と作ってきたようなチームを創りたいと一心に挑んできましたが、時間や活動の制限以外にもたくさんのハードルがあって、うまくいかないことが山ほど。
後輩になかなか思いが伝わらない歯痒さもたくさん。試行錯誤の毎日。でも、その度にいつも3人で手を取り合って励まし合いながらやってきました。そんな毎日が、絆を深めて、心も体も強くして、なにより「考える力」を3人に授けられた気がします。
ちゃんとそれは
一年生の2人に繋がっていました。
普段着ではありません。
渾身の「お別れの舞」。
笑いと、心をえぐる真剣さで、涙がでました。
34回生からのビデオメッセージも拝見しました。
3人とも、泣きながら見ていましたよ。
3人はあなた達のことが大好きでしたからね。
そっと背中を押してもらえたようです。
どうもありがとう。
さあ、3人の旅立ちです。
また今年も、こうやって巣立ちを見届けます。
しっかり前を見据えて
自分の信じた道を進めばいい。
応援しています。
卒業、おめでとう。