振り返る
今から振り返ると、
あの試合に至るまで、
いったい何回の波を乗りこなして、
何度その波を繰り返し乗りこなして来たか。
時々波に飲まれても、チームとしても選手としても何度も這い上がって立て直す。
鼻の奥の方が、苦い毎日。
でも、振り切る勇気と、繰り返すチャレンジ。
その「経験値」をどこまで引き上げることができたか。
それが最後に問われるのだということを
痛感した試合でした。
5月7日の総体の話です。
選手たちはこの試合に向けて本当に「いい時間」を過ごしていました。
そしてその「いい時間」というのは毎年の選手たちとなんら変わらない、正しい緊張と正しい踏み出し方、だったと思います。
4月になり、なかなかチームとしての活動ができない中、去年の総体を知る三年生を軸に、なんとかそのビハインドを覆そうと、真剣に向き合ってきました。
その中で、やはり相手のあること。
流れを掴みたいところで、掴めず。
そして、相手と同じくらい大きく襲いかかってきたのは、「緊張」という内なる強敵でした。
「〝その時〟は必ず来る。」
毎年の選手に、必ず考えてもらう言葉。
試合の日付や時間は決まっているわけで、そこにどんな自分を持ってくるかという準備がすべてなんだけど、
その必ず来る〝その時〟に、
強靭な「負けへんで」を備えさせてあげることが出来るのは、いわば何度そのチームが波を乗り越えてきたかの回数に比例するような気がしている。
綺麗にいうと「波を乗り越えてきたか」なんだけどね。
「昨日のゲーム最高やったな」ていう日があったと思いきや、翌日になると「え?なんなん?昨日のはマボロシ??」が繰り返される。
でも何度目かのマボロシが、だんだん確かな現実に塗り替えられていくストーリーが、総体までの足取り。
タラレバはないことは100もショウチだけど
この波の数をもっと繰り返してあげられたらなというのが、今更思う今年の総体でした。
でも
その眠れないくらいの悔しさと向き合うことも
人生の必須科目なことも確かで
次なる自分のライフステージで
どう活かしていけるのか
そこに尽きるとも思っています。
そして三年生の3人は「チーム猪🐗」として姿を変えて
日々受験と向き合っています。現在のご報告です。
最初は「チーム⭐️猪突猛進」と、意気揚々と黒板に書いてきましたが
ちょっとカッコ良すぎるので、「突猛進」をそーっと消してあげました。
こっちの方が似合うね。
まだまだ未熟ですが
傷から血を流しながら、でも進みます。
新チーム情報はまた後ほど。