バスケットボール指導の考え方④
提供元:龍野北高校バスケットボール部
2020/05/22 06:30
バスケットボール指導の考え方①〜④と紹介いたしました。
①では「すれ違い」
②では「緩急」
③では「重心移動」
を紹介しました。
まだ勉強して欲しいことはありますが…続きは、綺麗になった龍北体育館で行いましょう!(^^)v
今日は…
バスケットボール試合で勝利する原則のお話です。
バスケットボールの試合で勝つ為には…
①確率の高いシュートで終える
②ターンオーバーを無くす
③リバウンドで負けない
当たり前の話ですが…僕が強いチーム作りをする為の原則です。
①確率の高いシュートで終える
いくら気持ちが入っていても、確率の悪いシュートを選んでいては、負ける確率が増していきます。1番確率の高いシュートは速攻でのレイアップです。速攻で攻撃回数を増やすことも、勝利への確率を上げます。
セットプレーでは、チームとして確率の高いフリーを作り攻撃の起点にします。また、2対2よりも2対1、2対1よりも1対0と、確率の高い選択肢を選んでいけるように練習していきます。
逆に、ディフェンスでは、出来るだけ相手に確率の悪いシュートを撃たせるかを考えて作戦を組みます。ノーレイアップ!ノースリーポイント!昨年も口うるさく何度も伝えた意識です。相手がやりたいことを簡単にさせずに、タフショットで終わらせることがディフェンスの原則です。
②ターンオーバーを無くす
ターンオーバーが起こり出すと試合展開は計算出来なくなります。これは基礎基本の定着や、練習での判断力の育成が必要ですが、気持ちで負けない選手を育成して、連続でターンオーバーが起こらないチーム作りが大切です。
逆にディフェンスでは、相手にターンオーバーを起こさせるように、色々な工夫をします。オールコートプレス、ゾーン、ダブルチームディフェンスなど、選手と相手の特性を見ながら、相手が失敗するディフェンスを組み合わせていきます。ターンオーバーが連続で起こり始めるのは、第3Qや第4Qの中盤、終盤が多いので、お互い我慢し合えるかどうかも勝利の分かれ目になります。
③リバウンドを取る
「リバウンドを制する者は、試合を制する。」と良く言われるように、リバウンド支配率は試合を決定付けるポイントです。練習でも、4分の1ぐらいはリバウンド練習に時間を割きます。
ディフェンスリバウンドを制すると、相手のシュート確率がそのままオフェンス成功率になり、オフェンスリバウンドを制すると自分たちのシュート成功率が2倍にも3倍にもなります!だからこそ、シュート率を2倍に上げる為に、シュート練習だけでなく、リバウンド練習を選びます。
この3つの原則で…
リバウンドは負けているので、ターンオーバーの回数とシュート確率で試合を自分たちのリズムに持ってきたり…
シュート確率で負けているから、少しでも確率を落として、リバウンドだけは全員で死守するんだ!と逆転したり…
多くの勝利を生んで来ましたヽ(^o^)
練習時間について、昔テニスのコーチが言っていましたが…「テニスでは、ラリーの他に、ボレーやサーブなど大事なことを均等に時間を考えて日頃の練習を組み立てるが、弱いチームはラリーばかりやっている。」
当たり前の原則ですが…大切に考えるべき点です。
そこで…
①確率の高いシュートで終える
②ターンオーバーを無くす
③リバウンドで負けない
僕は、バスケットボールで大切なこの3点を考えて練習時間を組み立てます。試合中、数回しか出来ないレイアップに多くの時間を割いたり、ターンオーバーを防ぐ練習やリバウンド・ルーズボールを取る練習無しに試合をしていたり…していては、勝つ確率は上がらないと思います。
あくまで、僕自身の考えですが…
龍野北高校のみんなは、チームが勝利する為に自分に足りないことを考えてみてください。君たちが勝利への確率を上げる立役者です!(^^)v
初日の出ではないのでご利益はないですが…
この鬱憤を晴らす為に1年ぶりの丸刈りにしました。再出発、頑張ります!