バスケットボール指導の考え方③
提供元:龍野北高校バスケットボール部
2020/05/06 15:00
今日は「重心移動」です。
スタンディングから1対1を仕掛けてくる初心者がいます。スタンディングであれば、体重が乗っている足がなんとなく分かります。
体重が乗っている…つまり重心がバスケットボールではとても大切になります。
体重が乗っている足からしか地面を強く蹴り出せません!初心者で起こり得るのが、ピボットフットの前に重心を乗せて、重心のない後ろ脚で蹴り出せない為に、急いだ瞬間にトラベリングをしてしまいます。
蹴り足は加速する為に必要なので、蹴り足に重心を残すことがとても大切です。
また、蹴り出しする足がバレないように、自然な姿勢でドリブルしたりピボットする練習が大事になります。
重心移動が理解できていなければ速いトランディションにも対応出来ません。
例えば、ディフェンスからオフェンスの速攻に切り変わる瞬間、〝走る!〟という行動の前に、重心を事前に移動させて走る動作に移れることが出来るかどうかでファーストブレイクのスピードが変わって来ます!
ディフェンスへのトランディションも同じ考えです。瞬時に次の行動へ重心移動していくことで、次の動作へ移る〝早さ〟が一気に変わります。
ディフェンスのフットワークでも重心移動がポイントとなります。〝蹴り足〟というよりも重心移動の早さでディフェンスの上手い下手がわかります。
オフェンスのドライブに回り込んでから、切り返された時…コートを蹴る!という動作だけでは、動きが遅れます。
(例えが残酷で良くないですが)次に切り返す方向の脚の膝より下が切り落とされて無くなり、倒れ込みそうになる感覚をイメージしてみてください。
重心を下げながらもサイドステップへ移動を始めると素早く動き出せますヽ(^o^)
例えが悪くてすみません。
そして、大事なポイントが「大転子」です…
身体は、この大転子を重心移動させることで素早く、強く移動できます。
脚の付け根の大腿骨の外側にポツッと出ている骨ですが、この骨を自分の手で後ろから前に押してみてください。立っている状態から自分の身体を前に進めることが出来ます。
この大転子を重心移動させることが自分の移動に使えるようになることが、身体をコントロールするポイントになります。
また休校明けの練習で詳しく説明します。
イメージだけは練習しておいてくださいヽ(^o^)
この本での走り方がバスケットボールの指導でも活かせてます。
頭や肩を前に傾けて頭の重心を前に傾けて走るのではなく、大転子を前に押し出して骨盤の重心を前に倒して走る大切さが書かれています。
バスケットボールにおいては、これの大転子の重心移動が…前、後ろだけでなく、右→ 左←、上↑ 下↓と考え方が応用されます。イメージをして考えておいてください。
ポイント
◯重心が乗っている足しか蹴り足出来ない
◯走り出す前に重心移動からスタート
◯膝下が抜け落ちる感覚からサイドステップ
◯重心移動は頭ではなく大転子
重心移動を上手く使いこなせることは、一流選手への第一歩です。頑張りましょう!(^^)v