勝って涙、負けて涙。そしてお互いを讃える
2年ぶりのインターハイ予選。インターハイはいろいろ見せてくれる。バスケットをあまり知らない人に分かりやすく説明するなら、日本中が野球の甲子園に注目するのは、純粋なひたむきな白球を追う姿に感動するからで、バスケットボールでそれを一番目の当たりにするのが、インターハイなのである。
そして今回者素晴らしいものを見せてもらった。そこに審判として携われたのが何より心地よい。充実の伴う疲労感で、幸せいっぱいだ。
そのコーチは4月に転勤。3月まで指導していた古巣のでチームと4月から指導している新天地のでチームが県予選の2回戦に激突。運命を感じずにはいられない一戦。
予測はしてたが、まさに予測通り、アップので時から異様な空氣画像漂うコート上。
ゲームが始まれば役3分間ノーホイッスル。トラベリングもファールもない。どちらも集中MAXを物語っている。しかも淡々と、かつ力強く得点の取り合い。益々緊張感が増す。
どちらのチームも役10点離れても、追いつく。緊張感からノーマーク落としまくる3Qを経て、勝負の4Q。
エースのファールアウトもあり、文字通り1点差を争う展開。入れられタイムアウトの応酬。残り6秒で勝ってるチームが痛恨のトラベリング。しかもどうやってキープするか困った挙句に軸足がなくなる。タイムアウト後、エースに託したシュートは入らずバザー。
ミスのない素晴らしいTO(県下一の高校生TOチーム)にも恵まれて、素晴らしいゲームを共有してできた。
勝って泣いて、負けて泣いてる。負けたキャプテンが大泣きで相手コーチに挨拶してるが、勝ったコーチも大泣きで抱き合ってる。コロナ対応を即する事の出来ない時間と空間がそこにあった。相手を称えて、全身全霊で戦った証がそこにある。
聞けば、昨年練習試合で戦った時は勝ったチームのでワンサイドゲームだったらしい。そこに意地以上のものを感じるのは私だけであるまい。
これぞインターハイ!これを体験したくて今もバスケットやめららないでいるのである。これは高校生だけの特権ではないし、高校生だけ味わってるのはもったいない。小学生でも、中学生でも味わえる。次は自チームで味わいたい。