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県中部地区新人大会2019

2019/02/16 01:54
  

こんにちは、管理人です。
建国記念の日の月曜日に、5年生以下の新チームで県中部地区新人大会に参加しました。
会場引受のため早朝から集合しましたが、TOもなく最初の試合が12:00からだったので、とりあえず軽く体を温めたあとは、控え場所に戻って試合前の円陣の練習を命じました(笑)
市内新人大会のときに新チームで考えた例のやつです。
しばらくして子ども達の様子を見に行くと、なにやら不穏な空気が・・・。
私に気づくなり5年生が数人近づいてきて、5年生の1人の機嫌が悪くて円陣の練習もまったくしないとのこと。
その子は、普段の練習でも機嫌が悪いとすぐに態度に出してしまうため、以前も何度か注意したことがありますが、この日も朝のアップのときから明らかに機嫌が悪く、このままでは試合にも悪い影響が出るのは間違いないと感じました。
そこで、注意されるのが苦手な性格であることも知っていますが、試合までは時間もあったので、ちょっとキツめに注意することに。
「やるかやらないかは自分のこと。今のままでは試合には出せない。帰るなら帰っても良いが、どうするか自分できちんと考えて、やるべきだと思うことをしなさい。」と。
もちろん、この子が抜けるとチームにとっては大きな痛手ですが、この子がこのままの雰囲気で試合に出られるのも、チームにとって良いことではありませんし、これから先のことを考えても、ここでしっかりと気持ちを整えて試合に臨めるようになってもらいたいと思いました。
しばらく泣いていましたが、泣き止んだ頃を見計らって、他の5年生と一緒に対戦相手の試合を見に行くように促しながら、「人間なんだから誰だってイライラしたり機嫌が悪いことだってある。ただ、それをコートに持ち込んではダメ。試合まではまだ時間もあるし、せっかく自分達が主役になれる今日のために今まで頑張ってきたんだから気持ちをしっかりコントロールして頑張ろう。」とも伝えました。
そして、なんとか試合が始まる頃には笑顔も見えるほどに気持ちも落ち着いたようで、いつも以上に集中して試合に臨んでくれたと思います。
結果、この日チームで1番得点を取りましたし、我々の指示にも必死で応えようとしてくれ、本人にとっても、反省とともに成長を感じることができた1日になったのではないでしょうか。
大会終了後には、「試合で良い結果を出そうと思ったらどんな時でも気持ちをコントロールできる力も必要。今日は良く頑張って気持ちを切り替えられたね。良いプレイがいっぱいあったよ。」と伝えたところ、恥ずかしがりながらも満面の笑みを返してくれました。
さて、肝心の試合結果ですが、まず初戦の相手は周南市のチームで、もちろんメンバーが違うので単純には比較できませんが、昨年5月に今の6年生を含めたチーム同士で対戦した際には惨敗を喫しており、かなり厳しい戦いが予想されました。
いざ試合が始まると、お互いに新チームということもあって割と小さい子も試合に出さないといけない状況もありつつも、序盤でこちらのシュートがまずまず決まり若干とはいえ最初からリードする展開となったため、最後まで割と落ち着いて試合を見守ることができ、1Qで奪ったリードを2Qでもやや広げるなど、7点リードで後半に入りました。
後半も5年生達が思い切って攻め、粘り強く守り、さらに少しずつリードを広げることができたので、最後は試合に出ていなかった子達も全員投入しました。
出場時間は少なかったのですが、必ずボールに触ってくるよう命じたところ、全員が積極的にボールを追いかけ回し、見事に全員がボールに触るという使命も果たしてくれ、勝利することができました。
1月の市内新人大会では果たせなかった新チームの初勝利に、子ども達も保護者もそして我々指導者もまずは安堵し、2試合目に向けてさらに気合いを入れました。
2試合目の相手は山口市のチームで、1Qはお互いに一歩も譲らず接戦の展開となりましたが、ひとつ気になるところが。
せっかく相手より前に走った4年生がまったく声を出さずに、結果、パスも出ずにチャンスがつぶれます。
「ほら~、せっかく良いところに走ったんだから声出さないと~」
「切り替えてすぐディフェンス頑張るぞ、ナンバーチェック~!!」
「・・・・・。」
ナンバーチェックの声も聞こえず、再び4年生が前を走る絶好のチャンスに。
「ほら、声出せ~!!」
「・・・・・。」
「声を出せって言ってんだろ~!ディフェンス、ナンバーチェック~!!」
「・・・・・。」
「こ・え・を・だ・せー!!!!!!!(怒)」
はい、怒り爆発です(笑)
日頃から声を出すことに関してはうるさく言っていますが、特にこの4年生の代は自分から声を出せる子がまったくおらず、最近になってようやくチラホラと練習中には声を出す意識が出始めた子もいて、声が出せるということは確認していただけに、試合になった途端にいくら言っても声を出そうともしない姿勢に、私、キレちゃいました(笑)
結局1Qは同点で終えましたが、出ていた4年生2人に詰め寄りました。
「2人が声を出せるのは知っている。言われなくてできないのはまだ許せるが、あれだけ言っても出そうとさえしないのはあり得ない。そんなんじゃこの先もう試合には出さない。」
涙が溢れ出す4年生2人。
「泣くくらいなら声を出せ。この試合に勝てばまだ決勝戦もある。試合に出たいならここで変わらないとダメ。期待しているからこそキツく言うけど、これで変われないならもう何も言わない。まずはベンチでしっかり応援の声を出しなさい。」
しばらく涙は止まりませんでしたが、その後は少しずつ応援の声も大きくなったような気がしましたし、変わるきっかけになってくれれば良いのですが。
そして、続く2Qはそんな1Qの出来事にビビったのか(笑)、4年生2人も積極的に攻めて2人で10点を取るなど、終わってみれば一気に19点のリードを奪うことに成功しました。
声は1Qの2人よりは少し出ていたもののやはり小さく、改めてみんなに注意した上で、気持ちを切り替えて後半に臨みます。
後半は5年生に4年生のお手本になるようしっかり声を出してこい、と送り出し、少なくとも最初の辺りはそれに応えようと大きな声が聞こえていたと思います(笑)
ここでも少しずつリードを広げてくれましたので、パス&ランを徹底するうちのモーションオフェンスを活きた試合の中で練習させることもできましたが、やはり練習通りにはうまくいかずまだまだ課題だらけであることを改めて感じさせられました。
この試合も最後は出ていなかった残りの子達も出場できたので、今回も必ずボールに触ること、今度はみんなでシュートまで決めてくること、と命じました。
もちろん、声を出すことは絶対条件だったので、交代前に、
「しっかり大きい声を出すこと!」
「・・・・・。」
「おーい(笑)、いいか、ちゃんと声を出すこと!!」
「はい。」
「・・・やっぱり交代無しで(笑)」
「とにかく元気よく声を出してくること!!!」
「はいっ!!」
「・・・・まいっか(笑)」
先が思いやられます・・・。
試合の方は、ここでも必死にボールを追いかけ回し、見事に2人がシュートを決めてくれ、こちらも無事に勝利し決勝戦に進出することができました。
決勝の相手は、6年生がおらずこの1年間ずっと5年生以下で戦ってきた上に、うちの6年生よりも背の高いスーパーエースのいる下松市のチームでした。
スーパーエースの破壊力に加え、やはりこの1年間の経験値の差、チームとしての完成度の差は明らかで、何をやってもうまく行かず空回り、焦って雑なプレイを繰り返し、点差もどんどん開いていきました。
現時点の力の差は認めざるを得ず、後半に入っても流れを取り戻すことはできず打つ手もありません。
3Qと4Qの間で子ども達に、「なんでこんなに点差が開いたんでしょう?」と聞いてみました。
「声を出さないから。」
「モーションの形ができていないから。」
「ボックスアウトができていないから。」
自分達ができていないこと、やるべきことを子ども達も自分達なりに考えられているようで安心しました。
「そうだね。いきなり今の差を埋めることは難しい。最後まで諦めずに勝利を目指すけど、1試合1試合成長していかないといけない。この試合の残り時間も無駄にしてはいけない。ここまで来たら気持ちも大事。ひとつひとつのプレイを大切にして、自分達のやるべきことを思い切ってしっかりやろう。」
そこから子ども達は最後まで集中して戦い抜きましたが、残念ながらダブルスコアで敗れ、準優勝という結果に終わりました。
大会前は、「目指せ初勝利!」で1勝できるかどうかを不安に思いながら臨みましたが、1試合1試合確実に成長していく姿を見ることができ、子ども達の可能性と確かな手応えも感じることができ、相手との力の差は明らかだったものの、終わった頃には悔しさで満ち溢れていました。
解散時の挨拶のとき子ども達に、「準優勝、うれしかった人?」と聞くと、みんな恐る恐る手を挙げましたが、5年生の2人だけ手を挙げず、「悔しかった人?」と聞くと、その2人はしっかりと手を挙げました。
初勝利、初めての準優勝をしたばかりで、嬉しさよりも悔しさを感じることができた子ども達に頼もしさも感じ、これからの頑張りに期待せざるを得なくなりました。
まだまだ課題も多くチームとしてもこれからですが、私も子ども達に負けないよう全力で頑張っていきたいと思います。
(2019.2.16)

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