萩サマーチャレンジ交流大会2020
こんばんは、管理人です。
またまた長期間の未更新で、ある方面でギガ泥棒と言われること必至ですが、とにかく今年は新型コロナの影響で大会がなかったので仕方ないですよね(笑)
未更新の言い訳はさておき、この土曜日、コロナ禍で参加する初めての大会、萩サマーチャレンジ交流大会にご招待いただきました。
萩のチームには、私が指導者を始めてから毎年何かしらの大会にご招待いただいたり、お会いするたびにチームの状況等を気にかけていただいたり、とても良くしてもらっています。
今回の大会も、コロナ禍で例年よりも招待チーム数を減らされているにも関わらず声をかけていただけたことに、本当にただただ感謝でしかありません。
さらに、事前の健康チェックシートの提出、入口を一か所にしての入場者制限、マスク着用に途中の換気など、コロナ対策も万全で、大会関係者の皆様は大変だったかと思いますが、おかげさまで安心して大会に臨むことができました。
この場を借りて改めて御礼申し上げます。関係者の皆様、本当にありがとうございました。
さて、今さらながら今年のチームですが、公式戦は1月の市新人大会、2月の県新人大会、その他は練習試合が数回と、例年に比べるとまだまだ試合経験自体も少ないのですが、実はこの日まで一度も試合に勝ったことがありませんでした。
今年は6年生の人数も8人と多く、みんな4年生以前から入っているので、勝たせてあげられていないのは指導者である私の責任であることに間違いはありませんが、特に今年の6年生(一部を除く)からは、「勝ちたい」「うまくなりたい」という気持ちが感じられず、私もそれを引き出してあげることもできず、もどかしい日々を過ごしています。
そして、2月以来、約7か月ぶりに真剣に勝敗を争う試合となった今回の大会ですが、試合前には子供達に、「勝ちたい、うまくなりたい、という気持ちを全面に出して、これまで練習してきたことを試合の中で出して、最後まで全力で戦ってくれる君達の姿が見たい。そしてそれと同時に、最後までバスケを楽しもう。全力で戦って勝利という結果を掴んで笑顔で帰ろう。」と伝えて大会に臨みました。
初戦は地元萩の、ずっとうちのチームのことや私自身のことも気にかけてくださっている指導者さんのチームとの対戦です。
怪我等もあって万全の状態ではなかったとのことでしたが、長身プレイヤーらによるインサイドも強力で、しっかり鍛えられた高いスキルを持った選手達も揃っており、最初から最後まで手も足も出ず30点以上の差で大敗しました。
ですが、ずっと課題として取り組んできたディフェンスやボックスアウトを意識して実践している子もいましたし、極端に低かったシュート確率を改善するために休日練習後の自主練習時間にずっと取り組んできたシューティング練習の成果が見られた場面もいくつかあり、結果こそ大敗でしたが、次につながるゲームになったと思いました。
続く2試合目も、地元萩のもう1つのチームで、指導者さんが私と同業者ということもあってこちらも親しくしていただいており、今回の大会招待のご連絡はこちらのチームの指導者さんからいただきました。
試合の方は、1試合目に続いて子供達のディフェンスに対する意識の変化を感じることができ、序盤から相手に主導権を握られながらも必死に食らいついていく子供達の姿を見ることができました。
前半を終えて7点差と苦しい展開となり、後半は相手エースのするどいドライブに対応しきれなかったり、こちらの単純なミスも重なって一気に差を開けられてしまいましたが、それでもこの日の子供達は最後まで諦めずに勝利を目指して戦ってくれていたと思います。
特に最近目覚ましい成長を遂げているのが、2人いる副キャプテンのうちの1人で、以前はどんなプレイをするにも自信無さそうで、練習でも試合でも「強く!」「もっと強く!」という言葉しかかける言葉がないような子でしたが、最近は練習でも試合でも自信を持って強いプレイができるようになってきました。
シュートの決定率はまだまだですが、以前はシュートに行くところも逃げながらの気持ちの弱いプレイばかりが目立っていたので明らかに成長しています。
さらにこの子に関して言えばプレイだけでなく、性格はおとなしめで、以前はまったく声を聞いたことがなかったくらいでしたが、まぁ相変わらず声は小さいですが、最近は練習中や試合中の私からの指示に対して「ハイッ!」とはっきり言えるようになり、バスケに対する意識の方も大きく変わってきたように感じています。
この試合では、この子以外にもいつも以上に頑張っているのが伝わってくる子もチラホラ見え、最後の4Qでは、点差こそ大きく開きましたが以前とは比較にならないほどディフェンスを頑張る子供達の姿を見ることができ、勝敗関係なくうれしく思いました。
最終的な結果はこちらも30点近く差がついての大敗でしたが、この試合もこれまでとは違う子供達の意識変化も見えた良いゲームだったと思います。
そしてありがたいことにこの大会は、どこかで見たことあるような大会方式で(笑)、初戦が参加ブロック決定戦、2試合目は各ブロックの準決勝、おまけに各ブロックの3位決定戦まであり、全チームに3試合戦う権利が与えられ、そしてその3試合すべてに価値のある大会方式でした。
各ブロックの3位決定戦がある以外はうちが主催する右チャレのパク・・・(以下省略)、実は2月にあった市内チーム主催の大会でもパク・・・(以下省略)、とにかくどこかの誰かが考えた素晴らしいアイディアが採用されている素晴らしい大会でした(笑)
おかげ様でのこの日3試合目は、周南市から参加されているチームとの対戦となりました。
こちらも3試合目で足は全然動いていませんでしたが、序盤は6年生8人による高さの差なども活かし、前半で12点のリードを奪うことに成功しました。
後半は相手の運動量にも押され、リードを保つのが精一杯の劣勢に立たされましたが、初勝利に向けて子供達も必死に戦います。
6年生8人にはそれぞれに良いところも悪いところもあって、能力的な差ももちろんあるので、本来ならこの子の方が・・・というのもありますが、できれば6年生全員の力で初勝利を掴んでほしいというのが試合前から考えていた私のプランでした。
というのも、差があると言っても現時点での8人の能力的な差なんてそれほどではありません。
どちらかと言うと意識の差が大きいと感じており、常々、全員で高い意識を共有できればもっと良いチームになれると思っているのですが、子供達の意識を変えるのに苦労しています。
3Qを終えて10点差まで点差を縮められ、実は少し悩みもしましたが、覚悟を決めてプラン通りに4Qは3Qで出ていない6年生3人にメンバー変更することにし、「5点差以内まで縮められたら交代だから集中してやってほしい」とハッパをかけて4Qに投入しました。
みんな必死に頑張ってはいましたが、残り3分で5点差となったところですかさずタイムアウトを取り、子供達に、「最初に言った通り5点差になった。交代で良いか?」と聞きました。
みんなはうつむいているだけでしたが、続けて、「ここから最後まで全力でプレイしこのリードを守り切れるか?」と聞くと、全員がうなずいて最後まで戦い抜く意思を示してくれたので、「だったら最後まで全力で戦え。これで負けたら君達の責任だ。そういう自覚を持って戦ってほしい。」と、目の前にある初勝利と子供達の意識改革とを天秤にかけながらのギリギリの判断でしたが、交代はなしでこの試合をこの子達に託しました。
そこからは一進一退の攻防でお互いに譲らず、最後は7点差で逃げ切ることができ、全員の力で初勝利を掴むことができました。
大会後に子供達にも伝えましたが、やっぱり勝つってうれしいんです。勝つことだけがすべてではないけどやるからには勝ちたいんです。そのためにはまだまだやらないといけないこともあり、そのためには日頃の練習から意識を変えて取り組んでいかないといけないと思います。これからもっとこの喜びを感じられるように私自身も子供達とともに頑張っていけたらと思います。
久しぶりの大会でしたが、子供達とともに成長できた思い出深い大会になりました。
最後に、大会関係者の皆様、重ねてで恐縮ですが、このような貴重な機会をいただきましたこと、コロナ禍の大変な時期に万全の大会運営をしていただき無事に大会を終えることができましたこと、改めまして感謝を申し上げます。
(2020.9.6)