『残せるもの』 臼井
『残せるもの』
チーム矢竹が始まり、
たった3回だけの公式戦が今終わりかけています。
自分は今までみんなに迷惑をかけてしまい、
自分のせいでチームを悩ませたことも多々ありました。
去年の夏には先輩たちが引退し、
自分たちが上級生という立場になりながら
チームの顔になるという事に
実感が湧いていなかったのを覚えています。
遠征中では初めてAの補欠で出してもらい、
プレータイムをどう獲得するか悩んでいました。
みんなで世田谷大会2位という結果を
残せたのも遠征で強いチームに
揉まれたおかげだと思いました。
秋には新人戦が始まり、
3回しか無い公式戦の内の一つという事に
強いプレッシャーを抱えながらも
Aチームでプレータイムをもらって、
チームで活躍できている事や
お母さんが喜んでくれている事が嬉しくて
チームに迷惑ばかりかけているのでは無いと
思えた事に慢心をしてしまった節があったと思います。
チームが32掛けで負けた時には悔しく、
絶対に次の試合では結果を残すと
意気込んでいたのですが、
冬で自分は自分勝手な行動が過ぎてしまい、
怒られる原因を自分で作って
勝手に挫けてしまい、
前の迷惑ばかりかける自分に戻ってしまいました。
そこでインターハイ予選に向け、
みんながチームを完成させようと頑張っている傍ら、
成長できていない自分が情けなく、
チームの勝ち負けに対して
自分は関わっていない事に虚しさを持ちました。
先生がチャンスを与えてくれているのに
自分に甘え、楽な道ばかり選んでしまった結果、
取り返しの付かない所まで行ってしまい、
気付い頃にはもう遅かったです。
しかし、途中から全て投げ出してしまう様な選択を
取ろうとした時にも見捨てずに
接してくれるチームメイトや、
応援してくれている保護者、
ヒントを教えてくれるアシスタントコーチ、
今後を見据えて話してくれている阪川先生がいました。
その環境が当たり前では無く、
自分の変われるきっかけがあるのは生きている中で
とても少ない時間と知りました。
自分がみんなに遅れをとっている中で
どう貢献できるのか、何をするべきなのかを
阪川先生は教えてくれました。
そして、自分が部活を辞めようとした時に
止めてくれたチームメイト、
それに保護者の皆様、ありがとうございました。
みんなが繋げてくれたチャンスを
絶対に無駄にしないよう、変わった自分を見せ、
残り少ないバスケ人生で
みんなを巻き込んで迷惑をかけた分、
自分の一番大きな声で
コートのみんなと戦えたらと思います。
臼井