「なにを残せるか」 浅野
「なにを残せるか」
私が小学生の頃、母の付き合いで姉の試合を見に行った国士舘高校。
コートに立つ全員がリングに向かい、ボールに執着する姿に憧れを抱き、
国士舘高校女子バスケットボール部に入ってから2年が経ちました。
私たち3年にとってこの大会が最後の挑戦となります。
1年生の頃は先輩方が戦っている姿をベンチから見ていることしか出来ず、
チームに貢献できませんでした。
最上級生となり、チームを背負いコートに立つ機会が増えていきました。
自分に何ができるのか、何を求められているのかが分からず、
試合に出ても、どうしたらコートで邪魔にならないかを考えていました。
そして、新人戦、関東予選で私たちは先輩方が繋いできた
ベスト32を落としてしまいました。
私たちの代なのに試合に出れず、後輩たちが私達の分を背負って
戦っている姿を見て、自分の不甲斐なさに苦しみました。
試合に出ることができてもチームを勝利へと導くことが出来ずに
負けた悔しさを身に染みて痛感しました。
結果を残すこともできず、マネージャーとして続けることも考えました。
高校生活の全てを捧げ、辛いことにも耐えなくてはいけない、
本当に自分にできるのだろうかと悩みながらも
勇気を振り絞り「変わる」と母に伝えたことを
今でも昨日のことのように覚えています。
その時決断したことは後悔していません。
そして、私のことを考え言葉を選びながらも想いを伝えてくれた、
「変わる」きっかけをくれた母には感謝しています。
そして、長く続けてきたバスケ人生も終わりを迎えようとしています。
何度もチャンスを与えてくださり、こんな私たちを見捨てず指導してくださったスタッフの方々、
毎日そばで1番に支えてくれた家族、
辛い時も一緒に頑張ってきた仲間のおかげでコートに立つことが出来ます。
後輩たちに、何が残せるか未だ模索中ではありますが、
誰かの心に響くプレーができるよう精一杯頑張るつもりです。
応援してくださっている方々の想いを背負い戦い、
全員で気持ちを一つに勝利を掴み取ります。
応援よろしくお願いします。
浅野 櫻