東京都のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

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トップダウンかボトムアップか

2019/11/05 16:03
  

ブログの更新をせず、気がつけば半年以上が経ってしまいました。この間、小学生のスポーツ団体はどうあるべきなのか考える機会がありました。スポーツ団体のチームのスタンスとしては、大きく分けると2つに分かれると思います。

1つ目はトップダウンという考え方です。優勝という2文字を目標にし、そのために何をすべきかを下ろして考えます。優勝のためには1日でも多く練習をしたい、レギュラーの選手の練習を中心にしたいということから、多くの犠牲を伴います。何よりも練習についていかれない子どもたちがやめてしまい、底辺を広げるという本来の主旨から外れていきます。

2つ目はボトムアップという考え方です。子どもたち一人ひとりに目を注ぎ、子どもたちのレベルに合った練習をしながら底辺を引き上げていきます。子どもたちが主体的に行動する力を育て、子どもたちが輝くことを第一の目標にします。もちろんスポーツですので、試合は勝つことを目指し、ある時は優勝することもあるかもしれません。しかし、それを最優先にはしません。

 

スポーツ界で問題になっている体罰や暴言、行き過ぎた指導は、トップダウンのチームの特徴です。そして、不思議なことにそのような指導者の誰もが、自分は決して勝利主義ではないと言います。

 

私のミニバスケットボールの指導者仲間に、考え方を180度変えた人がいます。子どもたちの主体性を伸ばすことを通して、子どもたちがバスケットボールの楽しさを体感するその姿を見ることに、指導者として生き甲斐を感じています。

その彼が語ってくれました。「振り返ってみると過去の自分がいかに勝利主義だったかに気づかされた。」と。

 

 世田谷区には子どもたちの心身の健全育成を目的としたスポーツ教室があります。それは小学生のスポーツ団体の原点です。桜町小学校のミニバスケットボールチームは、常にその原点を忘れずにボトムアップのチーム運営をしていきます。もちろんそこには様々な問題や葛藤も生じることがあるでしょう。しかし、私自身も自省を繰り返しながら、多くの仲間の方々と共にそれらを乗り越え、理想のチームを目指していきたいと思います。

(小島)

 

 

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