輝く瞳のその先に
6年生のみなさん、卒団おめでとう。
ちょうど1年前、みんなの代になってから、晴れ日も雨の日も暑い日も寒い日も練習をよく頑張りました。
夏ぐらいまではなかなか思うようにチームが強くならなくて、焦りました。
でも、みんなの体が成長するにつれて、できることも増えていき、秋・冬とチームは大変身を遂げました。
その変わりぶりには、私も驚きました。
小学生の可能性は無限大です。
今なら何にでもなれる、人生のそういう時期をみなさんと一緒に共有できたのは私の宝物です。
毎週の練習では、みなさんの出席を事前にチェックし、練習メニューを考えました。
練習試合や大会では、みなさんの顔を思い浮かべながら出場メンバーを決めました。
きっとこの1年間は、チームの誰よりもみなさん全員のことを考えていたと思います。
一人ひとりの走る姿、シュートを打つ姿、パスをする姿。
みんなそれぞれ違います。
私はある保護者にこんなことを言ったことがあります。
「たぶん、シュートを打つ姿が見えなくても、そのボールの軌道と回転の様子を見れば誰のシュートかわかると思う」
そのくらい、みなさんのことを見ていたと思います。
6送会では、みなさんに「これからも、何事にも真剣に取り組んで欲しい」と伝えました。
私は小学生の頃、足が遅くてずっとビリから2番目でしたが、中学生に入った途端、50人中3位になりました。
おそらく、他の同級生たちは真剣にやっていなかった。
中学生になると、真剣にやる・やらないの判断が自分でできるようになってきますが、真剣にやれば同じことをやっても得るものが多くなり、その分成長につながります。
だから、何事も真剣に取り組んで欲しい、という話をしました。
みなさんがまだ現役だった頃は、試合の動画を見ては「この場面ではこうした方が良い」、「ナイスパス、Good」とメモを残しては練習や勉強会で伝えてきました。
実は今でも動画は良く見ます。そしてまだメモを取っています。
そのたびに「ああ、もうこのチームはないんだな」と実感します。
それでもメモを取っています。
みなさんのプレーを頭に焼き付けたくて、取ってしまうのです。
もう体育館に行ってもみなさんの姿はありませんね。
もう少しこのチームでできたらなあ、そんな気持ちもあります。
でも6送会でのみなさんの目は輝いていて、これからのことを100%楽しみにしているように見えました。
中学生になっても、その目の輝きを失わずに、何事にも真剣に取り組んで成長していってください。
大きくなったら、一緒に昔の試合の動画を見て「ナイスパス、Goodだね」とお話させてください。
卒団、おめでとう!
2022年度 Iヘッドコーチ