先輩が来てくれた
このところ男女の先輩たちが時々来てくれて、一緒に練習に参加してくれます。もう私も歳をとったので心配をしてくれるのかもしれません。昨日来てくれた先輩は2年前に桜町Wingsを卒業し、今は区内の強豪中学校でサブキャプテンをしている先輩です。先日の新人戦では区で見事に優勝を果たし、年明けの都大会を楽しみにしていると話してくれました。
その先輩は1年生の時から桜町Wingsに入部し、6年間ほとんど全ての練習日に参加してくれました。私が思い出す限りそのような子は彼一人です。しかし、彼が6年生の年はコロナ禍で満足な練習もできず、公式戦も中止になってしまうというかわいそうな年でした。しかし、その分中学校で大活躍してくれてうれしい限りです。
練習ではハンドリングの見本を見せてくれ、当時からあるメニューを1分間切ることに取り組ませていますが、50秒を切ったのは彼だけでした。それからステップインシュートやドリブルチェンジなどの見本を見せてくれ、小学生の部員たちは唖然としていました。可愛い1年生にも優しく声をかけてくれました。
練習が終わり、最後に部員たちにアドバイスをしてくれました。
「もっと早く行動して、練習に集中しよう。コーチの話を真剣に聞いて実行することが大切だよ。その姿勢が絶対に試合に生きてくるんだ。そして、毎日の生活でも同じようにやるようにすると、絶対にバスケットボールも上達するよ!」
先輩の言葉には重みがあります。私はいい事を言ってくれるなと感心しながら、そう言えばいつか誰かに同じことを言っていたなと思い出していました。
このように先輩たちの心の成長とバスケットボールでも大きな夢を持って頑張っている姿を見ることは、指導者冥利に尽きます。
(帰りに二人でコンビニに寄り、彼の選んだのはジャスミン茶でした。大人になったなぁと感じた小島)