コーチインタビューその3 池田コーチ
好評のダンクス・コーチへのインタビューシリーズですが、普段の練習や試合では見えないコーチの素顔を知ることができ、インタビューしている側も毎回ワクワク楽しみながらお話を伺っています😊 早いものでもう第三回。今回登場いただくのは、池田コーチです👏👏👏。 教育福祉のお仕事をされていることもあり、技術だけでなく教育の面からもバスケにアプローチされている、という非常に興味深く、ためになるお話を伺うことができました😊「お子さんについて何か少しでも気になることがあれば、ぜひ気軽に声をかけてくださいね」という池田コーチのインタビュー、お楽しみください! 【ご自身のプロフィールを教えていただけますか?】 ●東京練馬区の出身です。バスケをやっているのに実家は「ザ・日本文化」な環境で育ちまして、母方の実家は呉服屋👘、父方の実家は蕎麦関連の会社でした。小さい頃はとにかく友達と遊ぶのが好きで、学生時代はスポーツに明け暮れていました。バスケ🏀自体は始めてから30年経ちます。早いですね笑。 ●学生の時から海外を旅する事が好きだったのですが、それが高じて仕事は内閣府や外務省で日本から世界へ飛び立つ🛫グローバル人材の育成に携わっていました。その後、そこからもっと草の根で子どもたちに関わりたいと思い、現在は教育福祉の仕事をしています。具体的には、日々の生活の中で、発達障害やグレーゾーン、不登校の子どものサポートをしています。 せっかくなので、保有資格をご紹介させていただくとこんな感じです。 ■ キッズ・ハイパフォーマンス・スペシャリスト(米国National Exercise &Sports Trainers Association) ■ キッズ・コーディネーション・トレーナー(同上) ■ キッズ・コーチ検定1級(一般社団法人キッズコーチ協会) ■ 上級救命技能(東京消防庁) 【すると、バスケのコーチングも、技術指導だけではなく、、、】 ●はい、自分自身でバスケ選手としてやってきたので技術指導ももちろん行いますが、バスケットのコーチとしては今まで全く運動をしてこなかった子どもや、身体を動かす事が苦手な子に教えるのが得意です。 ですので、保護者の方から「うちの子、他の子と一緒に始めたのになかなか上手くならないんです」「そもそも運動が全く出来ないんです」といった相談をよく受けます。子どもの成長は個人差が大きいので、特に幼少期はそれぞれの成長段階によって適切な運動や声かけをする事が大切だと思っています。 ※5対5や3 x 3だけがバスケじゃない。車イスバスケにもチャレンジし、そこで見えた世界、知り合える人たち、それを大事にしているとのこと 【高校、大学での経験について教えていただけますか?】 ●高校の進路を決めるときに、母が非常にユニークな学校を推薦してくれたんです。東京の学校なのですが、多文化教育を地で行く学校で、生徒のほとんどがいわゆるダブル、クオーター、帰国子女という、自然と英語がコミュニケーション言語になるような環境でした🌎 海外留学ではないのですが、実際には3年間留学したような体験でした。異文化を理解するという意味では、驚くほど視野が広がる経験をすることができました。 ●その後、大学入学の前にインドに2ヵ月ほど滞在して帰国したのですが、大学バスケ部がスポーツ推薦かエスカレーター式以外は入部不可で、これが、視野が広がりつつあった当時の自分の考えに合わないと感じたこともあり、最終的にフェンシング部🤺に入部しました。科目授業で初めて触れたのですが、意外と上手くできたと思ったものの、決勝で当たった経験者に負けまして。悔しくて、即入部しました笑。 そうはいっても、初心者がいきなり活躍できるほど甘くはない世界で苦労しましたが、一年間ものすごく頑張った結果、徐々に認めてもらうことができました。競技人口が少なかったことも幸いしてか、4回生の時にはインターカレッジ出場までたどり着くことができました。これはやはり嬉しかったですよね。 【ダンクスのコーチになられた経緯を教えてください】 ●ダンクスの練習試合に審判のピンチヒッターで呼ばれたのですが、その時に当時のマネージャーさんに声をかけていただいたのがきっかけです。 ●ダンクスというチームは、良い意味で非常に自由なところが気に入っています。これからは、そういった自由さや闊達さの中にもチーム全体、仲間、相手に対する思いやりとリスペクトの気持ちを持つチームにしていきたいと思っています。 ※常に子供の視点で分かりやすく説明してくれる池田コーチ ●先ほどフェンシングの話をしましたが、実はこの経験がバスケの指導にとても役立っているな、と感じています。 フェンシングは完全な個人競技ですが、バスケ風に言うと常に1 on 1で勝負する世界です。実は団体競技も個人の集まりである以上、この個々人の意識が弱いとチーム全体の力が発揮できません。ところが、団体競技選手はこの意識が弱い場合が多いんですね。個人競技に必要とされる「勝つも負けるも自分の責任」という強さに関しては、うまく選手に伝えていきたい部分の一つです。 ●それから、自分が所属していたフェンシング部が当時、学生制覇に続いて社会人も倒し名実ともに全国トップを取ったのですが、ここで「真のトップの人間のマインドセット、努力」を間近で見ることができたのは、自分自身の経験としても大きかったです。彼らは自由闊達だったのですが、それは自分で考え、それを自分たちで教え合うから、ということを学びました。 ※草バスケで、高校時代を一緒に過ごした後輩と偶然の再会! こうした人の繋がりが最高の宝物なんです、という素晴らしい一枚。 【ダンクスをどんなチームにしていきたいですか?】 ●ダンクスには色んな子供たちがいます。目指しているのは、その色々な選手が6年生として卒業する時に、それぞれの尺度で「バスケが好きで好きで仕方がない」と思ってもらいたい。そう思って指導しています。 ●ダンクスの子どもたちにはバスケットを通して色んな世界を経験してもらいたい。この先どんなレベルでバスケをしていても、何故自分がバスケをするのかを頭の片隅に忘れずに。それは好きだからという理由です。 もしそれを感じなくなっている時があれば、一度立ち止まって考えるべき時だと思います。人からやらされるのではなく、自分の中の違和感や気持ちを大切にしてもらいたいです。 そして、ひたすら夢中になったその先にはもっともっと広い世界があります。いつかそれを別の人に伝えていってもらいたいなぁと思っています。 【恒例の質問になりますが、最初に買ったバッシュは何ですか?】 ●Air Pippenですね。マイケルジョーダン時代のシカゴ・ブルズが好きで、その時の名選手ピッペンのモデルです。当時でも1万円くらいしたような記憶がありますが、やはり最初に自分で買ったシューズ👟は今でも思い入れというか、よく覚えています。 【好きなバスケチーム、選手を教えてください】 ●NBAが好きなのですが、チームではサンアントニオ・スパーズです。特に、マヌ・ジノビリという選手がいた2000年代のあまりにも美しいボールムーブのバスケットがとても好きなんです。選手では、ボリス・ディアウ。フランスから来た名手ですが、自分とは正反対のプレイスタイルに憧れました。 【先ほどインドの話が出ましたが、海外での経験についてもう少し教えていただけますか?】 ●学生時代がメインにはなりますが、海外を自転車🚲で旅行するのが好きなんです。多分、これまでに20-30ヵ国は訪問したと思いますね。 例えばですが、韓国に入って飛び込んだ自転車屋でレンタル用を安く売ってもらい、野宿か安宿でソウルからプサンまで、途中で何度も修理しながら約400㎞を走る、という感じです。 その時は友人と一緒だったのですが、現地の人からすると「なぜ日本人がここで自転車を漕いでいる?」という話になるわけです。で、「よし、そういうことなら、とりあえず焼き肉🥩食いに行こう!」と笑。その時に知り合った現地の友人はその後結婚式に呼んでもらったり、15年以上経った今でも交友が続いています。 ●海外に行く時は、必ず現地でバスケコートを探して行ってみます。で、彼らをジーっと見ていると目が合うわけです。しばらく無言でね。最初は確かカンボジアかエジプトだったと思いますが、声がかからないので思い切って「May I?」と聞いてみたら入れてくれて。 皆、純粋にバスケ好きで、下手だけど子供もおっちゃんも全員が最高の笑顔で楽しんでいる。ボール一つで世界どこでも心が通うんだ、というのを実感します。 ※フィリピンの横にあるパラオという国を訪れた時の一枚。 アメリカ領時代の影響なのかバスケが盛んで、海や自然がとても美しい国とのこと。 右側真ん中が、屋外バスケコートの写真。 ※そしてこちらはエジプトでの一枚。国籍、年齢なんか関係ない!ということを教えてくれる一枚です😊 ●変な意味ではないですが、やはり日本でバスケしていると、その枠内で「こうしなきゃ、こうしないと」となりがちです。自分自身がバスケが大好きなんだ、というのを思い起こさせてくれるという意味でも、この経験はとても自分にとって大事なものだな、と思います。 【バスケ以外の時間はどうされていますか?】 ●食べ歩きが好きなんですよ。冒頭で喋りましたが、親の仕事が「蕎麦」専門だったので、そこについては本当においしいものを教わったといいますか。それは味だけではなくて、作り手の思いなんかも含めてですかね。 もちろん色々と食べ歩くのですが、特にハンバーガー🍔、カレー🍛、町中華🍜(赤のれんに白文字が入っているような町の中華屋さん)などのソウルフードで、流行りではない本当においしい店、ガイドブックに載っていないようなお店を発見すると嬉しいですね。 ●海外に行った時もやはり同じように現地でおいしいお店を探すのが好きです。これまでのデータが結構な量になっていて、知り合いからは「池ログ」と呼ばれていたりします笑。 ごはんを食べておいしいと思えるというのは、人生で大切な「幸せ」の一つだと思っているので、これからも食べ歩きたいかな、と。 ※もはや地面が見えない「池ログ」のスクショ😲 もちろん東京以外の道府県や、今までに行った海外のお店も網羅されています 【最後に、入部を検討されている保護者の皆さんにアドバイスをお願いします】 ●日々の活動ではバスケットだけではなく、挨拶や返事、友達や大人との接し方など「人との関わり方」についても大切にしています。部員で中学受験をするお子さんもいますが必ずプラスになります。また、一緒の目標に向かう友達がたくさんできることも大きなメリットの一つだと思います。 詳しくは体育館で直接お会いして説明いたしますので、お子様と一緒に体験にいらしてください。お待ちしています^_^ 【池田コーチ、ありがとうございました!!】