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コーチインタビューその1 小野コーチ

提供元:中丸ダンクス
2022/09/25 18:33
  

今年のダンクスも順調な活動を続けていますが、自分やチームが上達するにつれて日々の練習にも熱が入ってきますよね。今回、そんな毎日を支えてくれるダンクスコーチの皆さんへのインタビューシリーズを企画してみました。

 

練習の時はバスケのことを教えてくれるけど、バスケ以外では何をしているの?バスケを通じて教えたいことは?ダンクスのコーチになったきっかけは?など、これまで知らなかったコーチの素顔をご紹介できればと思います。

 

では、記念すべき第一回は、小野ヘッドコーチです👏👏👏。

 

ご自身のことだけでなく、今回は特にバスケやコーチングに対する考え方について、普段は聞けないお話を聞かせていただきました!

 

 

【ご自身のプロフィールを教えていただけますか?】

● マーケティング・コンサルティング会社の経営、ですね。小規模ですが忙しいながら充実している日々を過ごしています。言い方を変えると、コーチ業と同じように、人の気持ちがどうしたら動くか・変わるかを考える毎日です。

 

● 思い返すと、大学2年でフランスに留学して以降、独立、経営への志向は強かったんです。大学在籍中から社員3人のITベンチャーでインターンとして働いていたり。その後PR会社~大手広告代理店で経験を積んだ後、4年前に初心目標であった独立を決心しました。

  

【選手としてのバスケ歴を教えてください】

● バスケは小学校4年生からです。神奈川県で、当時は横浜ベイスターズと野球が大好きな少年だったのですが、バスケ経験があった両親の画策で、ある日突然、我が家にバッシュがやってきまして。その策略に見事にハマり、その日以降ずっとバスケです。選手としては高校3年生まで続けました。

 

● 小学生の時は165cmで背が高かったこともあって試合には出ていましたが、5年生の1年間は試合で1本もシュートが決まらなかったです。文字通り、「年間ゼロ点」です(笑)。

でも6年生になると、意識が変わったこともあってゴール下を中心に急に得点できるようになりました。毎試合20点くらい取っていたので、主力で頑張っていた感じでしょうか。

良いか悪いかは別として、バスケットがおもしろすぎて、先生に大反対されながらも日能研を辞めたというエピソードもあります(笑)。結果論ですが、そのくらいコミットしたから、今があるのかもしれません。

 

※社会人チームでも現役でバリバリ活躍中!!

 

● 中学時代も、とにかくバスケが面白かった思い出しかないです。県大会などでチームとして成長する一方で、個人で地区選抜に選ばれたり、学校活動以外だと練習が過酷なことで地域では名の知れたユースクラブを掛け持ちして活動していました。団体と個人、どちらも目標があってそれに向かっていた感じです。

あとは生徒会長もやっていて、理不尽な校則や制服を変えたりなど、学校のこともある程度やっていたのが高校入学にも活きました。

 

● 高校はいわゆるバスケ強豪校を目指したのですが、当時はBリーグのような出口がなかったことと、ユースクラブ時代に世代トップレベルとの差を感じたので、文武両道ができる学校に入りました。部員が60名近くいて、1、2年生の頃は観客席から応援、3年生ではスタメンとして、インターハイや関東大会出場など、中学時代より一つ上の舞台を経験することができたと思います。

ちなみに小学生の時には背が高い方でしたが、高校時代にはシューターにコンバートしました。お手本はNBA名手レジー・ミラーとレイ・アレンでしたね。

ゴール下のセンター、外から点を狙うシューターのどちらも経験しているのは今のコーチングの役に立っていると感じます。

※バスケ仲間とのナイスショット!左上、10番が小野コーチ

 

【ダンクスのコーチになった経歴を教えていただけますか?】 

● 一言で言うと「偶然」ですかね(笑)。

4年前に独立したタイミングで横浜から中丸小の近くに引っ越してきたんですが、ある日近所で食事をしていたら、隣の席からやたらマニアックなNBAバスケの会話が聞こえてくるんです。話しかけてみるとそれが当時のダンクスのコーチの方でして。その時の会話がきっかけでダンクスに誘っていただいたんです。

 

● とはいえ、もちろん偶然だけではありません。父が小学校のバスケコーチをしていて、自分も練習メニューなどで関与したそのチームが、徐々に勝ち出して、関東大会に出場したんです。それ以来、自分がヘッドコーチになって、なんというか、試してみたい、そういう気持ちはずっと持っていました。

なので、ダンクスの話をいただいた時には、そういった「必然」の部分を強く感じましたね。それ以来で、ダンクス4年目になります。アシスタントコーチで1年、ヘッドコーチ3年になります。

※今夏の遠征試合での一枚。これもいい写真!!

 

【ダンクスとはどんなチームですか?】

● 最初来た時に驚いたことを覚えています。今の小学生はこんなに上手いんだ、と。それから、真っすぐにバスケをやっている子供たちがいることが嬉しかったのを覚えています。そういう、まじめに一生懸命取り組む部分は、ダンクスの非常に良い特徴だと思います。

 

● マイナス面ですか?挙げるとするなら、個々では光るものがある一方で、当時は「強いチームが持つ伝統」のようなチーム文化がないのが明らかでした。ここは特に今年、来年、再来年とチームの方向性として注力しています。

 

【これから、ダンクスをどんなチームにしていきたいですか?】

● 今のチームは個々で非常に良い選手が育ってきています。その一つには、選手に対して「ここでオレが育てた」というスタンスで指導するのではなく、YouTubeや地域のスクール、さらにBユースのクラブなど、いろいろと異なる環境を通して上手くなることを推奨しているのが関係していると思います。

 

● ダンクス指針に「上達主義」を掲げていますが、それは全員がプロを目指せということではありません。プロ志望でも、運動不足の解消でも、目的に応じた「上達」の形があると思っています。その意味で、個々のプレイヤーが次に進むためのメンタル、技術両面の成長ができる場にしたいです。

さらに言うと、中学以降の学生生活やビジネスなど、あらゆる問題への対処法や目標達成の仕方を、バスケを通じて覚えてほしいと思って指導しています。

こう話すと、かなり個にフォーカスした指導方針のように聞こえると思いますが、ある意味ではその通りです。個としての成長の必修科目に、他者との協調があるという考え方です。

 

● あとは、場所柄もあるかもしれませんが、「悪ガキ感」とでも言うようなやんちゃさを加えてきたいですね。私のイメージとしては「どんなに苦しい局面でも、いい意味でふてぶてしく、楽しそうにバスケをする」という感じです。そうなってもらうために、怒鳴って萎縮させるような指導とは対極のアプローチを試行錯誤し続けています。

 

● チーム目標としては、世田谷区名門チームの一角に入る。これははっきりしています。年々そのビジョンに近づいていますが、世田谷区ベスト4以上になっている今シーズンは一つのカギで、その先輩を見てきている来年、再来年も楽しみです。

 

【話題は変わりますが、最初に買ったバッシュは何でしたか?】

● アシックスの「ファブレファインショットJr」。当時は他に選択肢がなくて、ほとんど全員それを履いていました。自分で最初に欲しくて買ったのは、、、AIR JORDAN 4が欲しかったんです。でもサイズと色がなくて、アシックスを泣く泣く買ったのを覚えています(笑)。

※これでも半分に減らしたという、バッシュ、バッシュ、バッシュ、、、

 

● その意味で本当に欲しくて自分で買った一足は、アディダスのThe Kobe(コービーブライアント・モデル)です。

 

【すると、好きなバスケチームと選手は?】

● はい、もうレイカーズと、選手ではコービーですね。彼に衝撃を受けてから、レイカーズ一筋です(笑)。

 

※特別に見せていただいた、コービーコレクション!!

 

【バスケ以外の時間は何をされていますか?】

● 子供が3人いるので、家族の時間は大事にしています。が、そういいながら自分のバスケの練習だったり、そのための筋トレなどですかね。やはり、選手にとっても最強のお手本であるべきだと思っているので、そこには文章にできないレベルで投資をしています(笑)。

 

● 趣味は、散歩、読書、ドライブです。読書は心理学、経営学などが多いので、全体には考えることが好き、ということなんだと思います。で、結局考えているのはバスケットのことだったりしますが(笑)

 

● あとは音楽や映画なども好きですが、「コーチ・カーター」など、時間があれば選手と一緒に見たいバスケ映画なんかもありますね。

 

【最後に、ダンクスへの加入を考えている選手、保護者の方にアドバイスをお願いします】

※2019NBAジャパンゲームでの記念撮影

● バスケは世界で最もプレイヤー人口が多いスポーツです。これは、習い事としてメジャーであるという視点ではなく、英語やプログラミングなどと並んで、バスケは世界の共通言語になり得るということだと思っています。

 

● 冒頭で触れたように、大学在学中にフランスへ留学したのですが、最初にコミュニケーションを成立させてくれたのはフランス語ではなく、それまで頑張ってきたバスケでした。言語ではないコミュニケーション手段という意味では、音楽や楽器と似たような所があるかもしれません。

 

● バスケはスポーツの一種目ではありますが、こうして自分の世界を広げ、世界とコミュニケーションを取る手段としても役立つ部分が多いです。小中学生年代でのスポーツの掛け持ちを推奨するなど、ダンクスは非常にオープンなチームなので、もしご興味があれば是非、体験から参加してみてください。

 

小野コーチ、ありがとうございました!!

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