残暑お見舞い
暑い夏がやってきましたね。これからますます蝉時雨が夏を盛り立ててくれると思いきや、この週末はずっと雨でした。おかげでここんとこは涼しく快適に眠れてますが、やはり夏は暑くないとね。
また退屈しのぎに閑話をひとつ聞いてくださいませ。
今春から高校生になったお年頃の次男が、先日初めて美容室で髪を切ってきました。ツーブロックにしてくださいと注文したようです。ツーブロックなのかは微妙でしたが、側面と後ろがずいぶんと刈り上がっていました。それを見た妻が「ダハハ、なんかベトナム人みたい。なんかベトナム語喋って〜」と笑いながら言いました。たしかに次男はサッカー部なので日焼けしていて、顔も東南アジア系のような感じもします。私はひどいこと言うなぁと思いましたが、息子は「ベトナム語なんて知らないよ」と普通に答えてます。すると妻が「パッタイトムヤムク〜ン」って言ってみてとおねだりしてます。
「すげぇ、母ちゃんベトナム語喋れんの?」
「ハハハ、うまいでしょう。その国の料理を抑揚をつけて早口で言えば、なんとなくそんなふうに聞こえるんだよ」
「へぇ、なるほど〜」
なんて話をしています。
はて、私は何に対してひどいと思ったんでしょう。妻が息子にひどいと思ってる事をわざわざ言うはずがない。息子も怒らないところを見ると、ひどいことを言われたなんて思ってないようです。なるほど、二人ともベトナム人に似てるってことをひどいことだなんてそもそも思っていないんですね。そんなふうに感じた私だけがベトナム人を色眼鏡で見てたってわけですね。う〜む。
「母ちゃん、こんな感じ?パッタイトムヤムクン」
「う〜ん、もっと勢いつけて、クンのところはあげて、伸ばした方がいいかな」
「こう?パッタイトムヤムク〜ン」
「そうそう、そんな感じ。うまいうまい!」
いつの間にか、よりベトナム人に似せる為の練習をしている妻と息子を見て、こいつらすごいなぁ、いいね〜と思った夜でした。
ちなみにパッタイもトムヤムクンもベトナム料理じゃなくてタイ料理なんだけど、楽しそうにしてるので内緒にしときます。
夏休みですね。暑いときには暑い国の料理を食べて、体力つけて、、、、宿題頑張ってね(笑)。