【女子】「残ったもの」 ≪鈴木≫
「残ったもの」
入部当初、沢山いた同級生は様々な理由でチームを去り、残ったのは4人でした。
私はよく問題を起こす人間で、入部した当初は敬語もまともに使えず、
行動も遅く、チームの役に立たなかったりと先輩方を困らせてばかりでした。
しかし、そんな私ももう3年生になりました。部活動を通して少しは成長できたように感じます。
プレー面では、先輩方がいた頃は先輩に頼りきりで何もしていなかったです。
そんな私がチームの目標とは別に、個人で『チームの得点源になる』という目標を掲げました。
その結果、今までバスケットボールをしてきた10年間でなれるはずがないと思っていた
「果敢に攻めて点数を取りに行けるプレイヤー」になる事が出来ました。
私達の代になってから1番心に残っているのは新人戦です。
新チームになってから初めての大会となる夏季大会ではチームにまとまりがなく
チームプレーが出来ていなかったが、遠征や多くの練習試合を重ねたことにより、
新人戦でまとまりのあるチームを作る事が出来ました。私にとって新人戦は、
みんなで助け合って目標に向かって進んで行く事がこんなにも楽しいのかと気付かされた時期でもありました。
「こんなチームでは格上に勝てない」そう言われ、努力を重ね勝ち上がれたのは、
どれだけ出来なくても叱って見放す事無く2年間一緒にプレーをしてきてくれた同級生の3人がいたからだと思います。
気がつけば私の周りには、スタッフやOB・OGの方だけではなく、
10年間ずっと応援してきてくれた両親や、部活を辞めてしまったかつての仲間達の応援もありました。
私はそんな方々の分まで結果を残してやろうと思い、日々の練習を頑張ってきました。
もうすぐ私のバスケットボール生活は幕を閉じます。
チームに合流できたのも大会直前。新型コロナの感染拡大の影響や自身の進路で思うように
バスケットボールの練習が出来なかった為、いいコンディションでのプレーが出来ない事は自覚をしています。
それでも大会が始まる直前でチームに復帰する事を受け入れてくれた1,2年生と3年生には本当に感謝しています。
そして、最後まで私のワガママを聞いて改善してくださり、
1人1人の性格や感情を的確に把握して行動をしてくださった新井先生には頭が上がりません。
感染拡大防止の為、無観客での試合となり、いつもと違う環境の中でのプレーとなりますが、
心の中での応援をどうぞ宜しくお願い致します。
3年 鈴木