絶好の舞台
ドリブル技術が向上している昨今、YouTubeやInstagramなどでも、小さな子が高度なドリブル技術を披露する…大人がそれを観て「凄い!」と感じる…子どもはその映像を観て、「俺も出来る!」「出来て当然!」とスタンダードになっていく…そんな時代です。
…古い考えの私は勿論…置いていかれる。。。
映像を観て思うのは…「へ~、この子の家、広っ!お金持ちそ~」って邪念が先に出ちゃいます。笑笑
JBAも小学生(U12)の時期においては、「1対1」の技術を身につけさせることをテーマとして、そのために、ゾーン禁止(マンツーマンペナルティ)や、ファイブアウトの戦型を推奨するなど、まずは個の技術を磨くために、1対1での攻防をし易い競技性へとレールを引いています。
1対1の技術を身につけさせることは、絶対に必要なことです…間違いなく!
これはチームプレイ、組織的な動きをするにしても必要なことであり、そのツールとして、バスケットボールという競技には、シュート、パス、ドリブルといった基本的な攻撃技術が求められます。
では、1対1に特化すれば、チームの戦略はどうなるか…。
チーム内で、突出した攻撃能力(技術)を持った子がいれば、その子に頼ってしまいます。敵陣からすれば、そういった相手チームの主力選手、大黒柱が「攻撃して来る」とわかっていても、「個」で守ることの限界を感じながら必死で努力します…というか、耐えます。。。笑笑
周りの選手(仲間)たちは、助けたくても、助けることが難しい状況の中で、知恵を絞ってチームディフェンスを試みます。
その「仲間を助けたい」という強い思いが空回りしてか、それとも正しいルールを指導されていないのか…マンツーマンペナルティの反則を取られてしまう…で、「赤旗!」…何とも歯がゆい。。。
ヘルプ(=助ける)といっても、助けようにも助けられない歯がゆさ…もう「ヘルプ」というより、必死のパッチで体を張って守る仲間(個)に対する「エールを送る応援団」となりますね。「頼む!頑張れーーー!」ってね。阪神ファンのようなヤジは…応援なのか?笑笑
流石にそんなことにならないようにと…助け方(ヘルプディフェンス)はしっかりと教えないといけませんがね。笑笑
ディフェンスは、自分のマークマンだけを守っていれば、それでいいというものではなく、チーム対抗、相手があっての競技ですので、味方のカバーやヘルプは、チームディフェンスにおいては、必要不可欠です。
自分のマークマンと、ボール、そしてリングの位置を把握しながら、よりベストな位置へと移動する…そのためには必要なことが何なのか、そこにチームごとの考え方が加わってきます。
私はどちらかと言えば、ディフェンス大好き?ディフェンスに重きを置く指導者かな?
小学生に「ディフェンスの魅力」を伝えることは容易いことではなく、どうしても分かり易い「シュートを決めること」に意識が向いてしまう…それは当然のことです。
ただ、このディフェンスこそが、チームに粘りを生み、流れを掴むポイントとなると、私は確信しています。
「シュートは水物」とは、よく言われましたが、ディフェンスは案外、嘘をつきません。
努力した成果は必ず現れますから、まさに“粘り強く”、そして“チームのために”、自分の存在を示すための絶好の舞台だと考えてください。
得点を取るのが今は苦手でも…高く飛ぶことが今はできなくても…地(コート)に貼り付くようなフットワークを身につければ、必ず、チームに貢献できます!
競ったゲームの終盤における「テイクチャージ」は、汗水垂らして頑張ってきたディフェンダーが最高に輝く瞬間です♪
シュートブロックしかり、スティールしかり、ディフェンスリバウンドしかり…コート内で、押し合いへし合いの中で、体を張って頑張る姿は、我が子の成長を感じられる瞬間ですよ~♪
「あの子がこんなことができるようになったなんて(泣)」ってね。笑笑