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オリンピック

2021/07/12 12:25
  

こんにちは、丸塚です。


いよいよ東京オリンピックが目前に迫り、バスケットボール日本代表も発表となりました。
その中でも注目されているのは男子代表の渡邊雄太選手と八村塁選手ですね。
2人はバスケットボールの最高峰リーグであるNBAに所属し、渡邉はラプターズ、八村はウィザーズというチームで今季大活躍でした。
他にもオーストリアで活躍している馬場やBリーグで活躍している富樫や田中など、男子日本代表史上最強ではないかというメンバーです。



日本代表の試合とても楽しみですがただ試合観戦を楽しむだけではなく、今回はある数字に注目して試合を見てもらえると皆さんの勉強にもなると思うので紹介します。

それは「得点期待値」です。

あまり一般的には馴染み深い言葉では無いですがとても大事な数字になります。
バスケットボールというのはスリーポイントは3得点、その他レイアップ・ゴール下・ミドルシュートは2得点、フリースローは1得点です。
得点期待値というのは1回のシュートから期待できる得点の事で「シュート成功時の得点×確率」で算出します。

例えばスリーポイントを30%決める選手のスリーポイント得点期待値は0.9
ノーマークレイアップを90%決める選手のノーマークレイアップ得点期待値は1.8
ミドルシュートを40%決める選手のミドルシュート得点期待値は0.8

このように算出するのが得点期待値です。
ではこれをどのように試合に活かすのか、NBAデータを例にしてみましょう。

ペイント内の平均成功率60%
 2点×60%=1.2

ペイント外ミドルの平均成功率40%
2点 ×40%=0.8 

3ポイントの平均成功率35%
3点×35%=1.05

3ポイントの方が距離の近いミドルシュートよりも得点期待値が高いのは意外ですね。
このデータからNBAチームがオフェンスを構築する際には以下のような優先順位で組み立てます。

レイアップ=ゴール下>3ポイント>ミドルシュート

大まかに分けるとこうなります、まず狙うのは最も得点期待値の高いゴール付近のシュート、次に狙うのが3ポイントシュート、チームとしてどちらも狙えないなら1on1からのミドルシュートというのがNBAに多いパターンです。
もちろん得点期待値算出場所はもっと細かく出していますし、選手によって期待値に差があるのでどこのチームも同じ戦術とは言えませんがNBAでは基本的にこの優先順位です。
八村選手は大学までミドルシュートを多く打っていましたがウィザーズのコーチから「ダンクか3ポイントだ、ミドルシュートはいらないぞ」
と言われてから自分のシュートセレクトを変えました。



オリンピックでも代表各国このようなデータは必ず活用しています。
チームによってどこの得点期待値が高くどこから得点を狙うのか、どの選手にどのように打たせるのか、違いがかなり出てくると思うのでそこに注目して観戦してみて下さい。
皆さんのプレーにも良い影響があるはずです。



バスケットボール日本代表戦は色んな部分に注目して観戦し、自分のプラスにしましょう。

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