新潟県のバスケットボール情報サイト | BackCourt(バックコート)

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技術の定着には3か月

提供元:K'd23ERS
2023/05/24 20:55
  

新潟市小須戸を拠点に活動しているU12バスケットボールチーム『K'd23ERS』GMの高山です。

今回は技術定着までに掛かる時間についてを記事にしたいと思います。

 

まずバスケットボールは『habit sports』と言われています。habit=反復という事ですが、ただ同じ事だけを繰り返し続けていれば良いという事ではなく、4つの段階を踏む事が必要となります。

 

①shadow/型

②dummy/+ダミーディフェンス

③decision make/選択(状況判断)

④game like/ゲーム(実践)

 

これが4つの段階になります。

 

①⇒②⇒③⇒④⇒①⇒・・・

 

基本的には上のサイクルを繰り返す事になりますが、モチベーションを保ちながらひたすら同じ事を繰り返すのは非常に難しい。特に小学生が対象のU12カテゴリに於いてはより飽きない為の工夫が必要になってきます。つまり、同じトレーニングだけを続けるのではなく、求める結果に対し複数のアプローチ方法を持つ事が大事になってくるという事。その当たりは指導者の力量も関わってくる部分です。

 

技術定着の定義を考えると『実践で一定のレベルの相手に対して用いる事が出来る』これがある程度満足出来る技術定着のラインと考えられます。

 

まず型練習で、普段使っていない筋肉や脳がその動きに対する刺激を受け、栄養と休息を取る事で必要な体作りが行われる。

次の段階として、外部要因(ディフェンス)を付ける事で動きに制限を付ける。まだ型練習に近い段階ですね。その次として、選択が必要な状況を作り、最後にゲームで実際にやってみて問題点、課題、評価ポイント等を洗い出し、上のサイクルにフィードバックします。ゲームで相手がどの様に動き、結果どの様なリアクションを求められたか?この辺りの情報の反映(練習の内容と選手自身が理解出来ているか)が出来ているかで練習の効果は大きく変わってくると思います。

 

さて、表題の技術定着には3か月掛かるという事についてですが、これはあくまで標準的な練習時間で考えた場合です。上記に一定のレベルの相手と記載しましたが、やはり同じチーム内ではなく、対外的な相手との対戦を踏まえる事が望ましいと思います。それは何故かというと、同じ相手では次の動きが容易に想像出来てしまうからです。それでは④のgame likeではなく、③のdecision makeという事になってしまいます。

現実的に考えると、そういった対外的な相手との日程調整や学校との兼ね合いもありますので、3か月が一つの目安になると考えられます。

 

技術定着が出来ないで終わる背景には、①3か月が待てない②飽きる③諦める・・・といったメンタル的な部分の要素もあり、結局自分が得意な事だけを続けてしまうという事もあるのではないでしょうか。

まずは3か月を目安に繰り返しやってみましょう!

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