成長を促す指導タイミング
K'd23ERS、GMの高山です。
今回は指導に於ける『守破離(しゅはり)』の考えについて書きたいと思います。
守破離とは茶道や武道における師弟関係のあり方の一つと言われています。
『「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。』
つまり、基本を正しく身につけ、他から学ぶ姿勢を持てばこそ、そこから自分の個性を生かした新しいものを生み出す事が出来るという事だと思います。
バスケに限らずスポーツにも同じ事が言えます。当チームではトップボトムアップを一つの指導の考えに置いていますが、最初から全てを任せるのではなく、手取り足取り基本を教える所から始め、徐々に子供達のやりたい事を引き出しながら、自分達でチームを作っていく様に導く事を常に意識しています。
何も指標なく『自分で考えてプレーをしなさい』或いは『自分で考えて行動しなさい』というのは大人でも難しいと思いますし、よくよく考えると結構乱暴な事なのかなと(自分が仕事で言われてるシーンを思い出しながら・・・)。
選択肢を与える事、起こり得る可能性を助言した上で考えさせる。子供達の思考の成長を見ながら考え、行動する為の手伝いをする・・・というのが指導の上でとても大切な事だと考えています。
かくいう私も方針をボトムアップでやってみよう!と意識し、メンタルトレーナーの資格を取った直後なんかは、とにかく子供達に考えさせなきゃいかん!という何か強い強迫観念に囚われていたんじゃないかと思います。今振り返ると反省ばかり・・・(ヒントも何もなしでは考えられないよね・・・)。今も試行錯誤の日々ではありますが、人の思考、特に子供達の考えや行動には段階があるという事を今は理解する事が出来ました。またその段階も人によってまちまちであり、人と比べてはいけないという当たり前の事も強く認識する事が出来ました。
K'dはまだ出来立てほやほやのチームで、人数も少なく、バスケレベルは決して高くありませんが、こういった社会に出た時に生きる学びが出来る事を一つの強みにしていきたいと思っています。
K'd23ERSでの体験はお気軽に!!