毎年、卒団記念として撮りためた写真をスライドショーに仕上げて来ていた。

ただ趣味の一環として。

そして今年も。

今年は特にこの２人のために・・・と思っていたら・・・

二人の写真・・・特に今年のは少ない・・・。

最も思い入れが深い２人なのに・・・。

自粛自粛で練習時間、試合までも限られ、ユニホームでの写真はほとんど少ない。

思い出せば

たった１回の公式戦では、足を痛めながらの接戦で、正直写真どころではなく、ベンチでただただ応援しか出来なかった。

隣の席で祈りながら見続ける会長も同じ。

昨年の数多い大会や試合での写真…何枚か撮った集合写真。

でも二人が笑ってる写真が少ない。

そうだった。昨年は色々悩んでいた時期だった。

今までの写真を見返しながらつくづく思う。

こんなにも大会やローカル戦、最高学年として出場できる試合があったのに。

今年は・・・。

悔しいし、やりきれない。

「６年生の親」の気持ちが、すごく良くわかる一年だった。

ただのスポ少だけど、そんなに強豪ではないチームだけど、やっぱり自分の子が最後の年だと思うと…。

今までの２人の姿を見てきたから。

子供ながらに苦しんだ時期があった、それぞれが家族で励ました時期。

そばで見ているのが辛かった。

何度も「もういいよ。」って楽にさせてあげたかった。

でも、ふたりがそれぞれ出した応えは、今の場所で続けることだった。

だから精一杯家族で支えようと私たちも決めた。

そんな２人だから、今年こそは報われ年であって欲しいと親の願いが強かった。

特に父２人は。

でも現状は厳しい状況。誰かが感染してしまったら…チームの事を考えると私たちの意向は通せない。

もう少し落ち着いたら…て最初は思っていたけど、やっぱり最後まで厳しい一年。

あっけなく終わってしまった一年。

でも、今年の卒団生はかわいそうだよ、何かやってあげたいという大人たちの思い。

卒団生のためにと、コーチ含め役員、家族で考える時間。

限られた練習時間、少ない練習試合のひとつひとつを大切に一生懸命に取り組もうと思える一年だった。

そうだ。写真・・・少ないんだった。

どう仕上げようか・・・。